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「人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方」を考える

前回、四半期に1回くらいは良い記事を残したいななんてことを書いた。

そして、自分の書いた過去記事なんかを見ていると、「人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方」なんてものを今後考えたいことのテーマに挙げていた。

ということで、新年の書き初めがてら「人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方」について、考えていこうと思う。


、、、というのも、家族内で感染症が蔓延しており、正月休みの予定が無くなって時間が出来てしまったのです。

みなさま健康にはお気をつけ下さい。



1. 未勝利戦というレースの特徴を考える

まず前提として、去年の競馬について自分が未勝利戦を得意としていたかというとそんなことはない。どちらかというと苦手意識のほうが高いし、馬券成績もその苦手意識通りに推移していた。

自分は「的中率を保ちつつも、大きく当てることを狙う」という方針で馬券を買っている。去年この方針を考えて以降、馬券成績は上向いたので、少なくとも現時点では自分に合っている馬券方針だと思っている。

そして、そんな自分が未勝利戦を得意としていないということは、未勝利戦がこの方針に向かないレースであるということが言える。

その理由は、基本固めの決着が多いにもかかわらず、時折思いもよらない穴馬がやってくるという未勝利戦の特性によるものだと考える。

新馬戦にも言えることだが、未勝利戦では将来重賞レベルのレースを走る競走馬と結局未勝利のまま引退するような競走馬が一緒に走っている。

このように出走馬の力量差が大きいことにより、展開などレースの綾による紛れが発生しづらいことが、基本固めの決着が多いという未勝利戦の特性に繋がっていると考える。

一方、未勝利戦においては、適切に出走馬の能力を測ることが難しい場合も多々ある。なぜなら、経験の浅い競走馬達が走るのが未勝利戦だからだ。

このあたりが、時折思いもよらない穴馬がやってくるという未勝利戦の特性に繫がってくる。

そして、こういった穴馬を上手に拾うための方法を考えることが、今回の目的になってくる。


2. 狙うべき未勝利戦の馬券について考える

未勝利戦の予想が苦手な自分たが、逆に新馬戦の予想には得意意識を持っている。

先にも書いた通り、実力差のある競走馬が一緒に走っているという点において、未勝利戦と新馬戦は似ている。

しかし、新馬戦においては適切に出走馬の能力を測ることがより難しいため、穴馬のやってくる可能性が未勝利戦よりも格段に高い。

そのあたりが、「大きく当てることを狙う」という自分の方針とマッチしているため、未勝利戦は苦手だが新馬戦は得意、という状況を作り出していると考えられる。

だとすると、未勝利戦の予想においては、そのレースにおける人気馬の能力を適切に測る、ということが自分の予想方針にとって、まず重要となってくる。

人気馬に能力とその裏付けがあるのであれば、「人気しないのに実は強い未勝利馬」なんてものを探すよりも、大人しくその人気馬を軸にして馬券を組み立てることが正解になってくるし、逆に人気馬にそれが無いのであれば、隠れた強い馬を見つけることで大きく当てることを狙いにいくべきだという話になってくる。

このあたりの見極めを適切に行っていないことが、現状自分が未勝利戦の予想を苦手としている大きな理由だと考える。

ということで、人気馬の取捨の判断を明確に出来るかどうかが、未勝利戦の予想を行うにあたっては、まず重要となってくる。


3. 人気馬の取捨の判断方法

では、どのように人気馬の能力とその裏付けを評価するか。一番わかりやすい能力の評価基準は走破時計になってくると考える。

時計の出やすい馬場や展開なんてものもあるが、時計が出やすかろうが何だろうが優秀な持ち時計というのは、未勝利戦のレベルであれば十分信頼の置ける判断指標になり得るだろう。

ただし、着順や上がりのラップタイムといった指標については疑うべきだと考える。

着順についてはメンバーレベルに左右されるものだし、上がりのラップタイムについても、馬券的中において求められるものがレース全体の走破時計である以上、それ単体をレースで好走するために必要な能力を測る指標として用いる乱暴な思考は、疑ってかかるべきだろう。

その他、未勝利戦で人気になり易い要素として、生産者や厩舎といったものも挙げられるが、これらの要素についても疑うべきだと考える。

例えば、ノーザンファーム生産の堀厩舎所属とか言うと、無条件に強そうな気がするが、そもそもどちらの要素も新馬戦の時点でも強い要素として働いていたはずである。それにも関わらず、新馬戦で勝てなかったということは、逆にその馬の能力を疑ってかかるべきだろう。

ということで、ここまで書いたような明確な判断基準を持って、人気馬の取捨を行い、人気馬を軸にした的中率を維持するための手堅い勝負をするのか、「人気しないのに実は強い未勝利馬」から大きく当てることを狙いにいくのかを判断するのが良いだろう。


4. 人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方

ということで、ようやく本題の「人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方」について考えていく。

まず前提として3. に挙げたような人気しそうな条件(走破時計が優秀、着順が良い、速い上がりを使える、生産牧場と厩舎が有力)を備えているのにも関わらず人気をしていない馬は除外したほうが良いだろう。このような条件が備わっているのに人気していないということは、何かしらの懸念事項を抱えているはずなので、中心視しないほうが得策だろう。

では、それ以外の出走馬の中から、どのようにして人気が無いのに実は強い馬を見つけていくか。

まず注目すべきは、いま正月休みにこうやってせっせとこの記事を書いている自分のように、予定通りに来ていない競走馬たちだ。

未勝利戦を勝つ実力があるにも関わらず、人気を集められない馬というのは、必ずここまで良いパフォーマンスを出せず仕舞いで来ている競走馬のはずである。

ここからは、各レースの馬柱を眺めながら毎回想像を膨らませていかないとダメな話になって来るが、例えば長い休養を挟んでいたり、そもそものデビュー時期が遅かったり、ちぐはぐなレースの使われ方をしていることがあったり、、、そういう馬を狙うべきなはずだ。

ちなみに、似たような話で芝からダート替わりの馬を狙うべきなんて話もあるが、これはわかり易過ぎる買い要素になってくるので、個人的には人気馬以外では狙わないほうが得策だと考えている。

次に考えるべきポイントは、生産牧場と厩舎についてだ。

有力な生産牧場と厩舎の組合せは、未勝利戦においては逆に危険という話をここまで書いて来たが、やはり未勝利戦を勝ち上がるような競走馬を探す場合、それなりの牧場で生産された競走馬を狙うべきだという話にはなってくる。

また厩舎についても、時間をかけてもきっちり未勝利戦を勝たせてくる、未勝利戦で狙うべきいぶし銀な厩舎なんてのが存在すると思っている。

そして、ここまでまったく触れて来なかった騎手についても、未勝利戦の穴馬を持ってくるのが上手な騎手というのが存在すると思っている。

このあたり、直近の荒れたレースなどを参考にすると、なんとなくその厩舎や騎手が浮かび上がってくるだろう。


5. まとめ

ということで、今回の本題である「人気しないのに実は強い未勝利馬の見つけ方」については、以下の2つの条件に合致するかどうかにより判断すべきというのが今回の結論となる。

  • ここまで良いパフォーマンスを出せていない要因を想像出来る

  • 生産牧場や厩舎そして当日のジョッキーが穴馬を持ってくるポテンシャルを秘めている

また、そもそも「人気しないのに実は強い未勝利馬」なんてものの存在に賭けて、大きく当てることを狙うべき前提条件として、走破時計に裏付けされた人気馬が存在しない、という条件も付け加えておく。

そんな感じで、去年苦手だった未勝利戦を今年はしっかり取れると嬉しいな。


そんな自分の競馬予想の軌跡はこちらから見れます。


以下、投げ銭ゾーンです。ささやかな小ネタに自分の好きな「いぶし銀な厩舎」を4つほど書いてみました。

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