【旅の記憶】ドイツ出国から日本入国まで(ファストトラック)
ただいま。
数年ぶりに日本に帰国しています。いや〜。ここまで長かった。実際の旅の時間もそうですが、「帰れなくなった」状態から、いつ戻れるのだろうって、先が見えない中、ようやくここまできました。
そういう意味で「長かったなぁ〜」という感想の方が大きい。
数日間は日本に滞在して、やることがいろいろあるので、それをやりつつ、この機会に出来るだけ、日本を堪能したいと思います。
さて、やっぱり気になるのが、「海外から日本に帰国する」ということ。今までの数年間は、当たり前になっていましたが、今はまだ当たり前ではないです。少し入国しやすくなった状況ですが、まだまだ楽にはいかない。
この機会に、出国から入国までの流れをざっくりまとめておきたいと思います。
出国準備
ドイツから、日本に入国するためには、いろいろ準備が要ります。今回、わたしは「ファストトラック」という制度を利用して入国しました。詳しくは、こちらのホームページから、確認できます。
ざっくりいうと、諸々準備をしておくと、比較的早く日本に入国できますよ、という制度です。そして、隔離も場合によっては必要としない。
ドイツの場合、現在、ドイツは「指定国」対象外になっているので、ワクチン証明(3回接種済み)であれば、隔離なしになります。
まず、入国してファストトラックの恩恵を受けるためには、スマホアプリ「MySOS」をインストールしておく必要があります。これがないと、恩恵を受けることはできません。
My SOSをダウンロードすると、入国前までに以下の情報をアップロードする必要があります。すなわち、コレ。
質問票、誓約書は難なく登録できると思います。問題はワクチン証明書とPCR陰性証明書です。
ワクチン証明は「3回目の接種証明書」のアップロードが必要です。アップロードする証明書は、3回目だけでOKです。まぁ、3回受けるためには、当然、1回、2回のワクチンを受ける必要があります。それがないと3回目を受けることができませんからね。
MySOSは段階を踏んでアップロードする仕組みになっているようで、順番に情報を入力しないと先に進めないようです。すなわち、質問票→誓約書→ワクチン証明書→陰性証明書の順でないと、受理されません。
先に陰性証明書のアップから始めるといった使い方はできません。
わたしもワクチン証明までは、比較的早く登録できていたんですけど、PCR陰性証明は直前にならないと取得できませんでした。
全てのアップロード、情報の入力が済むとMySOSから「審査完了」の連絡が届き、QRコードが発行され、入国申請時に「役に立つアプリ」に変貌します。
入国前の空港でやること
やることやって、アプリに登録し、全ての情報を入手できたら、いよいよ空港に出向いて、搭乗する必要があります。
わたしの場合は、以下のような感じでした。
苦労してとったPCR陰性証明書。日本で認められたフォーマットで記入されたPCR検査結果ではなくてはなりません。これはホームページに行くと、口を酸っぱくして記載されています(認められたフォーマットでないと、受理されない)。
ドイツでPCR検査を受けましたが「日本のフォーマットで書いた証明書」の発効については、理解されており、検査を受けた時に「日本のフォーマットでの証明書が必要なのよね?間違いない?」って聞かれました。
間違いないんですけどね。
陰性証明書の使い所は「航空会社のカウンターで見せて確認される」ところだけでした。もっと聞かれると思ったんですが、それ以外に記憶にないです。
機内の様子
これまで、日本への帰国フライトを考えたとき、長時間のフライトになるので、ほとんど「眠る」ことができず、到着時にフラフラになって、残りの目的地にやっと辿り着く感じでした。
やっぱり、眠れないというのがネックなんですよね。
今回のフライトは、こんな感じでした。
そうなんです。
このご時世ということもあるし、シーズンじゃないというのもあったのかも知れません。席はそれほど混んでなくて、横になることができました。
空港を出た時の「疲労度」は少なく、割と快適に過ごせました。
到着からゲートを出るまで
搭乗までは、割とスムーズに行くというか、ちょっと「カウンターで陰性証明書を見せるだけ」なんで、それほど手間ではありません。
まあ、アプリを入れたり、ワクチンを打ったり、陰性証明を取ったりと、普段とは違うことをしなければいけないので、その点は手間ですが。
でもそれらのゲートをクリアすると、出国までは割とスムーズです。
問題は、飛行機が日本に到着して、空港から出るまでのこと。
検査もあるし、書類チェックもたくさんある。わたしが体験したのは以下の通りです。
ちなみに「・」で書き出した項目は、すべて「係員によるチェック」が入ります。ブースが各所に設けられていて、それぞれ、ブースごとにチェックを受ける仕組みです。
まあ、ファストトラックであらかじめ情報をアップしていれば、それほど時間はかかりません、係員さんたちはテキパキと仕事をしてくれるので、何かイレギュラーなことがない限り、割とスムーズに進みます。
ただ、ゲートチェックの数は多いなぁ、と感じました。
最大のイベントはPCR検査の結果を得ることです。わたしが今回、空港で受けたPCR検査は「唾液をたくさん溜めて、それを容器に移しとり、それを検査する」というスタイルでした。
大量の唾液を出さなきゃいけないんです。
唾液の量が少ない人は時間がかかりそうです。わたしは、割とすんなりと唾液を集めることができて、すぐに渡すことができました。
唾液採取スペースに梅干しの絵が貼ってあったのは面白かったw
唾液をわたすと、PCRの検査結果が出るまで、電光掲示板と睨めっこします。唾液を渡したときに「番号」を割り当てられるのですが、その番号が電光掲示板に表示されれば「検査終了」を意味します。
検査結果受付に行って、検査結果を貰います。ここで「陰性」か「陽性」が判明するわけです。
検査して、結果が分かるまで30〜40分くらい。当日の搭乗者の数、混雑状況によっては、時間が前後することが予想されます。まぁ、この時点では、結果が出るのを待つしかないですね。
番号が表示されてから、結果受け取りブースに行き、結果「陰性」であれば、ここで「お墨付き」がもらえます。
これを貰えれば、晴れて「検査は終了」です。次は「出国手続き」に進めるのです。
パスポートチェックの前に「赤紙」チェックゲートがあります。これと質問票を見せて、確認が済むと、いよいよパスポートチェックに進みます。
パスポートチェックは、昨今の流行り病に関係なく、入国審査でやりますよね。ここからは、特別なことはなく、普段「入国するのに必要なこと」を淡々とやって行くだけです。
飛行機から降りて、ファストトラックのチェックを受け、PCR検査も受け、入国審査を済ますまで、時間はおおよそ1〜1.5時間ほどかかりました。
ファストトラックはやっておくべき?
時間にすると、それくらいになりましたが、この条件で空港ゲートをくぐれたのは、条件が揃っていたからだと思います。
つぶやきでも書いてますけど、例えば家族連れだったり外国籍の方だったりすると、もう少し時間がかかっていたかも知れません。
わたしの結論としては「ファストトラック、やれるなら、やっておきましょう」となります。
その後の措置
わたしはドイツから日本に入国し、かつワクチン接種3回実施済みだったため、入国後の隔離はありませんでした。
どのタイミングで説明を受けたのか、忘れましたけど、「隔離の必要はありませんよ」とこれまた、チェックゲートの係員さんから説明を受けました。
本当に必要ないんですよね。
またMySOSの方ですが、こちらも「どこにいるか?」とか「部屋の様子を撮影する」とかの処置は必要なさそうです。
別にやましいことをする気はありませんが、フラフラで歩いていると思われるのも心外なので、ちゃんと個々人の状況を弁えているみたいですねw
とにかく、入国後は何の制限もありません。あとは日本のルール・慣習に従って、大人しく過ごすことが必要ですね。
まとめ
ファストトラックを使って、ドイツから日本に入国しました。入国時のチェックは少々面倒ですが、それさえ抜けて仕舞えば、なんら問題ありません。
それにしても、空港で、あれだけの人数の係員を集めるというのは、かなり厳しいと思うのですが、どうでしょうか?
ドイツから日本に戻るときに、何かの情報になれば幸いです。
それでは、また。