新しい時代へ向けた管楽器と吹奏楽のための自分軸の演奏法
はじめに
昨今、世の中は混沌とし、これまでの常識が通用しない時代が
訪れようとしていますが、
吹奏楽の世界も同様、少子化をはじめ、指導法や目的意識など、
先行きが見えない状況が続いています。
そこでこの記事では、これからの新しい時代へ向けた練習法について、
具体的な解決策を提案させていただきます。
これから書く内容は、従来の吹奏楽界の復活や、維持を目指すものでは
ありません。時代の流れを見渡すと、それは不可能だからです。
とは言えこの内容は、吹奏楽の世界を壊すものではありません。
本来の管楽器の演奏法を身に着ける事は、吹奏楽の技術向上にも
繋がりますし、卒業後も、様々なジャンルで演奏を楽しむために、
役立つ内容だからです。
管楽器は、吹奏楽を演奏するためだけの楽器ではありません。
どんな編成でもジャンルでも、自由に楽しめるのが本来の楽器の役割です。
そこで大切な事は、何を演奏するにしても、
自分軸で音楽を作る視点と方法を身に着ける事です。
これまでの吹奏楽の世界は、チューニングから、曲の練習、
コンクールに至るまで、評価するのは指導者で自分ではありませんでした。
そのため卒業後は、一人では何も出来ない状況になってしまったのです。
本来は卒業後、学校で身に着けた演奏技術を使って、
もっと自由なスタイルや表現を楽しむ事が出来るはずです。
そして卒業後も楽器を楽しむ人が増えれば、
学校吹奏楽部が小編成化しても、
全体として毎年管楽器人口は増加するはずです。
管楽器人口減少の本当の原因は、少子化だけでなく、
学校の中だけで完結していたからです。
これを別の言い方をするなら、
これまで権威によって管理されてきた音楽を、
自分達の手に取り戻す意味でもあります。
そしてこの記事は、吹奏楽部指導者の方にとっても役に立つはずです。
自分で音楽を楽しむ方法を教えてくれた指導者へ、
感謝と尊敬の気持ちを持てるようになり、
それが指導力へもつながって行くからです。
吹奏楽が学校生活だけの思い出ではなく、
生涯に渡り音楽を楽しむきっかけになればと思います。
よろしくお願いいたします。
河合和貴 2024年2月
参考資料1
ファゴットはクラシックしか演奏してはいけない楽器ではありません。
ファゴットのオリジナル作品に演歌を取り入れてみました。
参考資料2
管楽器は単音しか出ないので、一人では何も出来ないと思いがちですが、
一人でもアンサンブルを楽しむ事は出来るのです。(演奏・私・30年前)
参考資料3
クラシカルな編成の金管八重奏に16ビートを取り入れる事で、
ジャンルを越えて楽しめる音楽を作りました。
ご参考まで。
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