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【第1回】献血の不安を解消!初めての献血へ行こう!

こんにちは!カナダ生まれ福井育ちの医学生スイマー、ウィリアムです。

新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛によって、献血者が減っているというニュースを見た方も多いのではないでしょうか?献血は不要不急の外出ではありません!4月から医療者になる身としても、ぜひ多くの方々に献血にご協力いただきたいと思います。

そこで今回は、今まで献血をしたことがない10代〜30代の方向けの記事を作成しました。

これから【第1回】から【第4回】にかけて

「献血に行ってみたいけど不安…😰」「どうすれば献血できるの?」「貧血にならない?」

といった不安や疑問に対して、医学生としての知識も活用しながらお答えしていきたいと思います!

【第1回】では、なぜ献血が必要なのかどこで献血できるのかどのくらい時間がかかるのか、について解説していきます。

16歳から献血が可能です!(他にも条件がありますが記事の中で紹介します)

この記事をきっかけに1人でも多くの方々に、実際に献血に行ってみよう!と思っていただけたら嬉しいです。

なぜ献血が必要なの?

献血から作られる輸血用の血液は、医療現場には欠かせない存在です。交通事故や出産で大量に出血した場合や、血液の病気やがんの治療によって体の血液が十分に作れない場合などに輸血が活躍します。

日本全国で毎日約3千人の患者さんが輸血を必要としています。そしてその患者さんたちに十分な輸血を届けるためには、なんと毎日約1万3千人の方々に献血をしていただく必要があります

献血から作られる輸血用の血液の保存期間は最も短いもので4日間しかなく、現在の技術では人工的に輸血用の血液を作り出すことができないため、毎日たくさんの方々に献血に協力していただく必要があるんです!


どこで献血ができるの?

「献血ルーム」「献血バス」で献血をすることができます。

まずは「〇〇(住んでいる市町村) 献血」と検索してみましょう!近くに献血ルームがあればその情報が出てくるはずです。献血ルームでは土日や祝日も献血ができるので、平日は時間がない…という方も安心です!

献血ルームが近くにないという場合、献血バスの運行スケジュールを確認してみましょう。多くの場合、市町村のHPに献血バスの運行スケジュールが掲載されていると思います。日本赤十字社のWebサイトからも確認できます。献血バスが近くに来るときにぜひ献血をしてみましょう!


どのくらい時間がかかるの?

献血には大きく分けて「全血献血」「成分献血」の2種類があります。

全血献血では200mLまたは400mLの血液を採血します。採血時間は10〜15分程度とされています。

成分献血では血液の中でも血漿と呼ばれる成分や、血小板という血を止める細胞だけを取り出します。採血量は体重にもよりますが300〜600mLです。
特定の成分を取り出して、残りの赤血球や白血球を体に戻す作業があるため、採血時間は40〜90分程度とされています。

これに加えて、最初に受付をして献血ができるかどうかの検査をしたり、献血後に最低でも10分〜30分ほど休む必要があるため、あくまでも目安ですが

全血献血では約1時間、成分献血では約1.5〜2.5時間

ほどかかります。

2種類の献血方法のどちらにするかは自分で選べます。ただし、献血バスでは400mLの全血献血しかできなかったり、成分献血ができなかったりするので、事前に確認してください。


補足:献血の条件について

安全に献血を行うために、献血の種類に応じて献血ができる条件が決まっています。ここではその一部を紹介します。ポイントは以下の4つです。

年齢、性別、体重、ヘモグロビン濃度

ヘモグロビンというのは赤血球に含まれるタンパク質で、酸素を運ぶ役割をしています。献血前にヘモグロビン濃度を測定し、低すぎると献血ができません

・200mL全血献血
男性は16歳45kg以上、女性は16歳40kg以上であれば献血できます。

・400mL全血献血
男性は17歳50kg以上、女性は18歳50kg以上であれば献血できます。

・成分献血
男性は18歳45kg以上、女性は18歳40kg以上であれば献血できます。

これらの条件に加えてヘモグロビン濃度が関わってきますが、ヘモグロビン濃度は献血ルーム・献血バスで測定するので、行く前はわかりません。まずは献血をしに行ってみましょう!

具体的な献血の流れなどについても今後の記事で紹介予定です!


次回予告

さて、【第1回】の記事では献血に関する基本的な情報を紹介しました。
まずは自分の住んでいる地域に献血ルームがあるのか、献血バスはいつ来るのかを確認してみましょう!

【第2回】の記事では「採血が苦手なんだけど…」「貧血にならない?」といった疑問に答えていきたいと思います!


参考文献・Webページ


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