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#63 ハゲタカが日本を救ったのか
おはようございます。
今日は私が行った仕事について少しご紹介させてください。
税理士にも、さまざまな種類の仕事があり、基軸は「税法」なのですが、みなさんが想像できない部分もあると思います。
主として2000年代から約15年私が関与した日本再生の仕事を紹介します。
日本はこの30年景気が回復していません。
ずっとその間もさまざまな専門家が日本企業が復活するお手伝いをしています。
1990年代後半にUSの金融手法を学び日本に持ち込んだプライベートエクイティファンドは資金調達そして、経営に関与して、日本の伝統企業を再生してきました。
ファンドが投資する企業は、再建が必要な企業なのですが、キラリと光る「製品」や「ノウハウ」や「ロイヤリティ」があり、投資のプロが判断する視点から選ばれた企業です。資金を調達してそして経営を改革すれば、再生する。
企業再生についてドラマ化された2009年にNHKで放映された『ハゲタカ』や2011年から2019年までアメリカで放映され日本でも輸入された『SUITS/スーツ』(原題:Suits)ですが、これはまさに世界4大会計事務所や、弁護士法人やPEファンドや国際金融の仕事や、わたしたちチームの仕事が身近にわかります。
もちろん、エンターテイメントです。
ただ、SUITSの人間模様やオフィスの調度品などの様子はかなりリアル(笑)で、私もよくこんな生き馬の目を抜くといっては、なんですが、こういった世界でよくがんばってきたなと思います。
私はここで働くみなさんの知性にほれ込んでいましたし、追いつきたいと勉強もしてきました。
そして日本を再生する、日本ブランドへの想いが私を駆り立てていました。
私は世界4大会計事務所から独立した先輩と
(株式会社ユナイテッド・パートナーズ会計事務所 (unitedpartners.jp))
起業独立しました。
そして独立直後から、関与したのがこのファンドが投資する企業再生でした。
私はそれまで、
CFOやCFO代理として企業へローンスタッフとして出向したり、国際税務や税務コンプライアンスといわれるバイリンガルで
英語と日本語で業務改善や記帳や申告を行ってきましたが、ファンドについては独立してから西村について行ってきました。
代表 西村善朗は国際税務・金融の知る人ぞ知るプロフェッショナルです。
特に黎明期で、ファンドが投資する投資先企業の税務ストラクチャーで西村が関与していないものはないのではないかと思うほどオファーのある凄腕です。
起業後の案件は、起業後すぐにダイエー、弥生(堀江さんライブドア時代投資)やさまざまな案件に関与させていただきましたが、その一つが「ヨウジヤマモト」でした。
このハゲタカの監修にも入っているインテグラルがヨウジヤマモトの再生に関与したファンドです。
投資先企業 – インテグラル株式会社 (integralkk.com)
2009年 10月8日、(株)ヨウジヤマモト民事再生法の適用を申請。負債60億円
2009年 12月、新(株)ヨウジヤマモトが旧会社から事業譲渡を受け再創業
私の担当は主として、PMIのステージでこの投資先企業の再生期間(約5年)、ファンドがエクジットするまでの期間に、前の会計事務所から業務を引き継ぎ、そしてエクジット後に上場企業や次の会計事務所へ引き継ぐまでを担当します。
再生の現場は壮絶です。
未来に向かっているけれど、今までの負の遺産もあり、リストラも予定されている中で結果を出していくチームだからだと思っていました。
私たちは、この時、西村とパリにも行き、そしてヨーロッパを統括している方にお会いして話を聞いたのでした。そして数字を見るときに現場でどのような人がどのように作っているのかは全世界どこでも同じ。肌で感じることができるのです。
今は亡きお母様の冨美先生の卵焼きの味を思い出しながら・・・
黒を基調として、より、この素晴らしいカッティングが際立ってわかるヨウジヤマモトのジャケットに手を通す喜びを感じる森田でした。