街
夜が来る。街が死んでいく。
明日が来るかもわからないのに、街は静かに消えていく。
明日の足音なんってのは、今日は分からないものだ。
でも街も自分も世界ですら、この大きなエネルギーには逆らえなくて
どんなに足掻こうが容赦のない闇や光も突き刺さってくる。
逃げても道はなく、進んでも虚無。
じゃあ自分の存在とは何なのか。
望んで生まれたわけではない。
産み落とされた命の意味とは何なのか。
外に出れば、広告はポジティブ洗脳された情報ばかりで、
大儀は金によって簡単に操作される。
ヒトのネガティブ感情を全否定して世界は走り出す。
よりいい社会を、いい人生を
斜め上を目指して。
そんなのおかしいと思うのは自分だけなのか。
エネルギーは常に均等である法則が自然界に存在するのに。
人間社会だけが妄信して先に、先に進んでいく。
ゆがんだエネルギーは違う形で表現され、それがまた歪んだエネルギーを触発して増殖していく。
大脳だけが暴走しているこの世界で、正解とか正義とかは簡単に洗脳され振り回されていく。
自分のブレないものを見つけることは、現代社会ではより一層険しい。
それでも、鼓動はやはり毎秒刻まれていき、
私たちの体は確実に、毎秒終わりへ向かっているのだ。