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創世記1章4節b 原語解説

ויבדל אלהים בין האור ובין החשׁך׃

そして神はこの光とやみとを区別された。
and God separated the light from darkness.

וַיַּבְדֵּ֣ל  (ヴァヤデル) そして区別された/and separated
אֱלֹהִ֔ים  (エロヒーム) 神は/God
בֵּ֥ין (ベン) と
הָא֖וֹר (ハオール) 光/light
וּבֵ֥ין (ウヴェン) と
הַחֽשֶׁךְ (ハハシュフ)  やみ/darkness

ויבדל (ヴァヤデル)

「区別する」という意味の動詞です。

光を良しとされ後、なぜ神は、わざわざ光とやみを分けられたのでしょうか。この根源的な問いについてずっと考えていました。

この根源的な問いをずっと考えてきたため、なかなかこの記事を書けませんでした。しかし、ついに答えは出ませんでした。私には到底及びもつかないことです。

新約聖書の黙示録を読むと、やがて夜がない世界が来ることが書いてあります。

もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、彼らにはともしびの光も太陽の光もいらない。彼らは永遠に王である。(黙示録22章5節)

新改訳第3版

とすると、光とやみが分けられ、夕があり、朝がある世界にはいつか終わりが来ることが伺えます。

今の時代は、陽が落ちたらまた日が昇る世界であり、人類の生活が綿々と続いていきます。この延々とした営みの中に意味が見出せることができず、自暴自棄になる人もいますが、神があえてこのように綿々と続く世界を創られたことには、きっと深い意図と目的があるのでしょう。

それと同時に、光とやみが分けられた世界にもいつか終わりが来るということも覚えていきたいと思います。

 אלהים (エロヒーム)

「神」を意味します。ナクルトマン氏によると、「エロヒム」という名は権威や力を示し、「ヤハウェ」という名は「永遠」を示しているとのことです。この聖なる名をみだりに唱えてはならないと、モーセの十戒には書いてあります。

בין …ובין (ベン・・・ウヴェン)

〜と〜との間で、を意味する前置詞です。

האור (ハオール)

1節でも出てきました。הは冠詞であり、אורは、光を意味します。

החשׁך(ホシェフ)

2節でも出てきました。הは冠詞であり、חשךは、「暗闇」という意味の単語です。

感想:

光があり、やみがある。当たり前のようですが、この当たり前のことにも創造主の深い意図があることを覚えていきたいものです。

参考元:

・青木偉作著「はじめての聖書ヘブライ語」(国際語学社)
・聖書ヘブライ語日本語辞典(ミルトス)
・Bible Hub Genesis 1







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