【イェンダこぼれ話】災い除けの旗
こんにちは三津名ぱかです。
アッッッッッツイ!! 世界暑すぎ!!
さて、今日は自創作のこぼれ話をしていきたいと思います。第3弾は、災い除けの旗についてです!
ネタバレとなる情報は特にありませんが、人によっては「これってつまり、こういうことかも?」と気づいてしまうかもしれません。4話(1)まで読んでる人は、気にしなくて大丈夫です。その他考察を楽しみたい方もお気を付けください。
よかったら本編もどうぞ👇
創作内における「災い除けの旗」について
イェンダ集落を彩る、小さな五色の旗(各色1枚ずつ、5枚でワンセット)。ひとつひとつ丁寧に祈りを込めながら織られて、風になびけば蛇神の災いを退けることができる優れもの。集落やその周辺の山道に、くまなく張り巡らされています。災いと隣り合わせの暮らしでは、旗無しでは成り立ちません。
このアイテムには、2つのモデルがあります。
モデル① タルチョー
見た目がもう、言わなくてもわかるレベルですね。タルチョーとは、チベットの祈祷旗です。ルンタやマニ旗とも呼ばれます。
名前でピンと来なくても、画像検索していただければ「あ〜!」ってなること間違いなしです。ヒマラヤの風景と言ったら、雄大な山々とタルチョーが鉄板だと思ってます。
タルチョーは5色で、必ず青→白→赤→緑→黄の順で並んでいます。そこは自創作の旗も同じ。
現実世界の旗にはお経が書いてあって、風になびくことで読経したことになるという、便利アイテムです。横着して良いんか……とツッコミを入れてはいけない。
他にも馬が描かれているものもあり、こちらは風に乗せて仏教を広めるという意味合いがあります。
災い除けの旗は作画コストを下げるために、フチに簡単な模様が入っているだけです。一応アレに意味はあるんですけど、説明されても「まあ、わからなくはない」ってレベルだと思います。
この物語では織物がキーとなることから、布製であるタルチョーは、なんらかの形で絶対に出したかったんですよ。最初はただの飾りでしたが、次に紹介するアイテムと合わせることをふと思いついて、これだーッとなりました。
モデル② 蛇の領巾
「へびのひれ」と読みます。日本神話の一つ「大国主の根の国訪問」に登場するアイテムです。
領巾は比礼とも書き、古代日本における女性の衣装です。ストールのようなものと思ってください。長い布を、首や肩にかけて使います。古代では、呪術的な力を帯びるとされていたようです。
神話に登場する蛇の領巾は、三度振ることで蛇を打ち祓える(大人しくさせる)という代物です。
元々タルチョーと合わせることは考えておらず、単に災いへの対抗手段をとして考えていました。
自創作において、蛇神の災いは現人神によって予言されます。しかしそれ以外に、災いを振り撒く蛇自体を追い払える物が欲しかったんです。蛇が苦手とする物のヒントを求めて、古事記を読み返していたところ、領巾に行きつきました。これだ!!
前記のタルチョーは風になびかせることで、領巾は振ることで効力を発揮します。結構親和性高いのでは!? てなわけで、この二つを参考に、災い除けの旗が出来たのでした。
おわりに
こんな感じで、別々のものをうまくマージできた時の喜びたるや……。これだから創作はやめらんねぇ!
本編も色々と明らかになり始めた頃合いで、これから物語がどんどん進んでいきます。5話に推しカプが出てくるので、早く読んでほしいな〜と思いながら執筆をしています。
というわけで、今回はこのあたりで。来月のnoteは、今年の目標にもしていた、イラストメイキングの予定です。お楽しみに!
それでは、みなさま健康にお気をつけて〜👋