『私はそういう感じじゃないし』って5年間踏み出せなかった:さとみゆ【前編】＜willdoor Compassスタッフインタビュー＞
「willdoorCompassって、一体どんな大人がいるの......？」
そんな疑問を解消するため、スタッフとして日々高校生と対話を続ける方へインタビューを実施！
第一弾は、神奈川大学経営学部国際経営学科4年生でウィルドアにインターンとして関わっているさとみゆさん。
神奈川県の大学に通いながら、国際協力やまちづくりを自らのテーマとし活動を続ける背景や想いを聞いてみました。
第一弾は、神奈川大学経営学部国際経営学科4年生でウィルドアにインターンとして関わっているさとみゆさん。
神奈川県の大学に通いながら、国際協力やまちづくりを自らのテーマとし活動を続ける背景や想いを聞いてみました。
Q.高校生活はどう過ごしていましたか？
学校は結構楽しかったです。
週5、6日は部活に打ち込んでいて、仲間と日焼けして真っ黒になりながらテニスを頑張っていました。
勉強は好きじゃなくて、数学は14点だったり(笑)、赤点もめっちゃ取ってました。でも、みんなで血眼になって図書館で勉強したり、テストが返ってきた後に「私20点」「いや、私は27点」みたいに話す当たり障りのない日常がすごく楽しかった。
でも、自分がやりたいことや好きなこと、人にできること、得意なことが全く分からなくて。学校と家の中だけで生きていたから、「何か面白いこと起きないかな」みたいなモヤモヤはありました。
変わったのは、高2の夏に国際交流プログラムに参加してからでした。
そこで出会った仲間たちと多文化共生社会を実現するための団体を立ち上げたり、イベントの企画や実行をするようになりました。
Q.どんなきっかけでプログラムに出会ったの？
実は出会ったのは参加する5年以上前の話で。中1の時の全校朝会で、海外に行ってた先輩が話していて、それが面白かったんです。
先輩の喋る姿が印象に残ったのもあって、「自分も参加してみたい」と思って国際交流プログラムや姉妹都市を調べるようになりました。
地元の長岡市には、アメリカの”フォートワース”っていう姉妹都市があるんですよね。
でも、そこからずっと、高2まで行く決断は出来なかったんです。
体験記を話していた先輩は生徒会長だったので「頭いい人しかムリなんだろうな」とか「英語も喋れないし」「そういう感じじゃないし」みたいに思ってて。
5年間、ずっと諦めてたんです。
Q.どうして踏み込めたの？
高2になって「来年は受験で絶対に参加できない」って気づいて、あらためてちゃんと考えてみたんです。そしたら「やったこともないのにできないって思っちゃうの、もしかしてもったいないんじゃね？」「このままだと後悔しそうだな」って漠然と思って。
「やらないで後悔するより、ダメでもイケてもどっちでもいいからちょっとやってみよう」って思い切って応募しました。思っていた通り英語の筆記テストや面接があったんですけど、「えーい、やってみよう！」みたいに、最後は投げやりで(笑)
Q.思い切って踏み込んでから変わったことは？
国際交流プログラムでは、アフリカから来た女の子を実家でホストファミリーとして受け入れたんです。
それまでは国際交流について「地球は広いんだろうな」みたいなぼんやりした印象しか持っていなくて。社会や世界史で知った知識だけだったので、国際交流や国際協力について考えることもありませんでした。
肌の色が全く違う、話す言語も違う、文化も違う、バックグラウンドも違う人を初めて見て、衝撃を受けました。
自分の中にあった偏見にも気付けたし「この子が生きてる場所ってどんなものなんだろう」「自分が見たことない、広い社会にはどんな人がいるんだろう？」みたいに、自分の中の興味や好奇心に気がついた瞬間でした。
Q.そのときに得て、今高校生に伝えたいことは？
新潟が好きっていう一番濃いアイデンティティは今も変わらないですね。
一歩踏み出すことってめちゃくちゃ怖い。だからこそ、みんなにも踏み出してみて欲しいなって思います。私もずっと、5年間も怖かったから、その怖さはとても分かるつもりです。
でも、だからこそ一つの勇気が大きな一歩に繋がるし、大きいムーブメントになっていくって思うんです。
「とりあえずやってみる」って簡単なことじゃないけれど、すごくパワーがあることなので。
後書き
自分が何をしたいのか、何ができるのかわからなかったさとみゆさん。
お話しを聞いて、勇気を持って一歩踏み出すことが、どれだけ大きく自分の人生を変えていくのか、改めて感じることができました。
さとみゆさんのように思い切って飛び込んでみたら、自分が意図していなかったところまで世界が広がっていくのかもしれません。
失敗してもいいからとにかくやってみる。とても大切なことだと感じました。
みなさんも、一緒に一歩を踏み出してみませんか。
そして、さとみゆさんの話はまだまだ終わりません！！
立ち上げた団体では何をしていたのか？ Compassで高校生と関わる理由は？
後半は後日投稿予定。お楽しみに！
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執筆者：きほちゃ