“伊右衛門”のデザインをみる
こんにちは。
株式会社ウィルクリーチャーズのデザイナーの村田と申します。
初回なので、この投稿についてご説明させていただます。
こちらは、日々触れるデザインについて
個人的な分析させていただく投稿です。
「それは違うよ」とか「何を言ってるんだ」というご指摘は
グッと堪えて温かく見守っていただければと思います。
では早速。
私は週に1本必ず飲んでいるお茶があります。
サントリー“新 伊右衛門”です。
旧 伊右衛門は私が18歳くらいから目にするようになり、もっくん(本木雅弘)のCMの効果やその時お世話になっていた先輩の名前にも似ていたこともあり、どんどん私の生活の中に入り込み馴染んでいきました。
今日はそんな馴染み深い“伊右衛門シリーズ”の中でも最近リニューアルされた新 伊右衛門について詳らかにしていきたいと思います。
サントリー “伊右衛門”
【〜パッケージの特徴❶〜配色】
2024年に20周年ということで名称・パッケージがリニューアルされた新 伊右衛門。
配色は当初の黄緑色から緑をさらに濃くした配色になりました。
公式ページによると『濃いは、旨い』というキャッチコピーがあり、
これは旨味の濃さに比例して緑の深さも増していったものだと考えます。
人間が受け取る情報の8割は視覚からといわれていますが、さらに直感的に感じる色の部分でここまで明確な変化は『旨味濃くなってますよ!』と訴えかけられているような気持ちになりました。
(どのようにリニューアルされたかの詳細は公式HPにありますので割愛します)
そして、ここで気になったのが別商品の“伊右衛門 濃い味”。
被っているなと思いましたが、
考えてみたところ、旨味の濃さ(新 伊右衛門)と味の濃さ(伊右衛門 濃い味)で分かれているものだと感じました。
プロレスラーで例えるなら。新日本Jr.時代の、『大谷晋二郎:ノーマルイエモン、ケンドーカシン:伊右衛門濃い味』のような感じだと思います。
味のある試合をするか、勝つ試合をするかという感じです。
全然共感は得られなそうなので次にいきます。
【〜パッケージの特徴❷〜レイアウトなど】
以前の創世記〜数年前までの伊右衛門は中央に商品名をレイアウトするものが多く、和風デザインのセオリーに沿ったものでしたが、近年はタイトルを左右どちらかに寄せ非対称のレイアウトのものが出てきています。
和風デザインのセオリーである中央にタイトル、左右にバランスよく他の要素をレイアウトする効果は、安定感・安心感や落ち着いているなどの印象を与え和風の落ち着きのあるものにはぴったりですが、最近の伊右衛門のパッケージデザインにはこれまでとは違う新たな試みを感じています。
新たな試みであると言いましたが、文字周りに関するディテールは大変整っており、見ている人へ違和感を与えることはありません。
また、左上の○茶の文字が隣の側面にかかっていることで正面だけではなく側面より先にも興味を持たせるという効果があります。
【デザインレーダーチャート】※個人的
これといって頭抜けている感じもない印象ですが、一番難しい全国民をターゲットとした当たり障りなさが反映されていると思いました。
また、上述の通り文字周りのディテールについては丁寧な気遣いが見られ大変整って見えました。
それを踏まえ、、、
自分なりに作り変えてみる
お茶の美味しそうな感じと、陳列されている時にどう見えるかを考えて作り変えてみました。
石臼で挽いた二種類の抹茶の葉が沈澱している様、そしてそれらが混ざるように飲む前に振ることを推奨する商品なので、傾けるイメージをつけるように斜めに面がセパレートされているビジュアルを作成しました。
そして新 伊右衛門は発売される時の陳列を広めに取れるであろうということを考えて並んだときに綺麗に見えて注目されるようなデザインにしています。
最後に
色々とおふざけがすぎた部分もありますが、弊社(株式会社ウィルクリーチャーズ)は、長年にわたって通販広告に身を置くことで培ったスキルを活かし、“鳴るクリエイティブの制作”と“鳴るメディアの運用”の両軸に割と真摯に向き合い続けている総合広告代理です。
デザイン制作に関しても、ロゴやチラシ、パンフレットなどのデザインやwebデザインなど、同様に割と真摯に向き合い続けています。
もしご興味があればwebサイトを一度覗いてみていただければと思います。
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