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逆算思考は夢を叶えてくれる ~プロ野球日本ハム伊藤選手の例
今あなたはどんな夢を持っていますか?ゴール(目標)を想定して、今やるべきことを逆算して考える「逆算思考」があればその夢の実現が近づくかもしれません。
今回は逆算思考で夢を叶えたプロ野球日本ハムファイターズ伊藤大海選手の例を紹介します。
1.日本ハム伊藤大海選手ってどんな選手?
まずは今回取り上げさせていただく伊藤大海選手をご紹介したいと思います。
伊藤選手は北海道鹿部町出身のプロ野球選手です。ポジションはピッチャー。150km/hを超えるストレートと多彩な変化球が持ち味で、昨年にはルーキーながらも東京オリンピックの野球日本代表に選出され、日本の金メダル獲得に大きく貢献したまさに日本を代表するピッチャーです。
ただ彼の経歴は決して順風満帆だったとは言えません。高校まで北海道で過ごし、高校(駒大苫小牧)時代には春の甲子園出場経験までしたものの、その後進学した駒沢大学を1年で中退し地元北海道の苫小牧駒澤大学(現・北洋大学)に編入。さらには大学が加入する野球連盟の規定で1年間は公式試合に出場できないという経験までしています。
しかし最終的には地元北海道出身としては初のドラフト1位指名で日本ハムに入団、先述したような目覚ましい活躍を果たすまでに成長しました。
2.夢を叶えた逆算思考
この伊藤選手の紆余曲折の人生と目覚ましい成長を遂げた裏には確固たる夢とその夢の実現を助けてくれた逆算思考の存在がありました。
その夢というのは、お分かりかとは思いますが「プロ野球選手になる」ことです。
そして伊藤選手が駒澤大学の中退、苫小牧駒澤大学への編入という道を歩んだのも、この「プロになる」という夢を叶えるために自分の人生を逆算して考えた結果なのです。
それを表すように伊藤選手はインタビューに対して当時の自分の判断についてこのように語っています。
自分は何ごとも1年1年、逆算して取り組んできました。失礼なんですけど、もし自分がこのチームで4年間やったときに、4年目のビジョンを描けませんでした。それなら環境を変えてやったほうがいいと決断しました
そう、彼はプロに行くにはどうすればいいかということを常に逆算して考えていたのです。そして駒澤大学での環境が逆算して今取り組むべきことができない環境であったため、大学の中退、編入という道を選ぶことを決めたのです。
※真偽は定かではありませんが、駒澤大学には度を超えた上下関係やハラスメントが存在したため、1年生から自分の練習に取り組めるという環境ではなかったようです。
彼の決断は普通であればつらい決断ですし、伊藤選手自身も編入後は試合にも出れずとてもつらい時期だったと振り返っています。しかし、そのつらい時期を乗り越えられたのは逆算思考で「今取り組むべきこと」が何かを常に意識していたらからです。
その時期に伊藤選手は今取り組むべきこととして、体づくり、技術の強化と決め練習に励みました。その結果球速が上がり(球速は筋力などバランスよく体を鍛えないとアップしません、つまり球速アップは伊藤選手の体づくりが成功した証です)、プロのスカウトから見てもマークされるような存在へと成長しました。
まさに彼はプロに行くために今取り組むべきことを逆算から導き出し、それを愚直にこなした結果、最初の夢であったプロに行くことを実現したといえるでしょう。
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3.逆算思考ができない、苦手と考えている方へ
さてここまで伊藤選手の例を取り上げましたが、逆算思考ができない、苦手だと考えている方に伝えたいことがあります。
それは「目標・ゴールをしっかりと描くこと」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1659690154965-e9zphQrijz.png)
伊藤選手は「プロに入る」という確固たる夢がありました。だからこそそこから逆算ができたのです。もしその夢・目標・ゴールがあいまいであれば当然今やるべきことなんてわかりません。
たとえゴールが明確にあったとしても逆算したらわかるのですが、今取り組むべきことってそれなりな選択肢があってその中から選ぶ必要がありますよね。つまり正確に言うとゴールが不明瞭ならば余計今取るべき選択肢が増えてしまい何を選べばいいかわからなくなってしまうのです。
もしそれなりに明確なゴールが描けたら、このマンダラチャートを使ってみるのもおすすめです。そのゴールを中心のマスに入れてその周囲にその目標達成に必要なものを埋めていけば自然と逆算思考ができるようになっています。そしてそのマスに書かれた中から「今取り組むべきことは何だろうか?」という問いの答えを見つければよいのです。
参考:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2018/06/19/___split_31/index.php