マンダラチャート(マンダラート)を使って思考を整理しよう
あの大谷翔平選手も将来の夢を整理するときに使ったと言われているマンダラチャート。このチャートを使えばだれでも自分の思考を簡単に整理することができます。
1.マンダラチャート(マンダラート)とは?
そもそもこのマンダラチャート(マンダラート)とは以下の写真のような9×9マスのチャートです。なんとなくイメージつくかと思いますが、その9×9マスをさらに9分割した3×3の9マスを一単位とします。
その計27マスの中心に考えたいことや設定したい目標を置いて周りを埋めていくという形になります。
上記の画像はまさに大谷翔平選手が高校生の時に、将来どうなりたいか?ということを考えて作成したものと同じチャートです。
見ての通り、マンダラチャートの中心には「ドラ1 8球団(から指名を受ける)」という具体的な目標が書かれていて、その周りにはその目標を達成するために必要だと感じた項目が8つ、そしてその周りにはその8項目それぞれをどうやってクリアしていくかということが書かれていますね。
ちなみにマンダラチャートのマンダラは漢字で書くと「曼荼羅」です。この曼荼羅というのは空海や最澄が日本に広めた密教の教えに基づいて仏様がいる世界を表した絵のことです。
この曼荼羅の書かれ方としてど真ん中に一番中心となる仏様がいて、その上下左右を取り囲むように様々な仏様が配置されています。
このようにマンダラチャートは曼荼羅と同じ配置のルールや構図で作られることから「マンダラ」チャートと呼ばれるようになったと言われています。
2.実際にマンダラチャートを作ってみよう
やり方としては、一番中心に考えたいことやゴールとしたい目標を書き込んでから周りを埋めていくというシンプルな方法です。
それぞれの工程を以下4ステップで解説します。
・白紙のチャートを用意しよう
まずは9×9のチャートを用意しましょう。自作するでもいいですし、ネット上には多くのフリー素材のマンダラチャートが転がっていますので、ダウンロードして活用してもよいかと思います。
・一番真ん中のマスに今回のテーマを書こう
まず書き始めは一番真ん中からです。そのど真ん中のマスには考えたいことや設定したい目標、成し遂げたいことを書きます。
この一番真ん中のマスを埋める作業は一番時間がかかりますし、なにより一番時間をかけるべきです。それはテーマ設定を間違えてしまうと周りのマスを埋めても大元の設定が間違っていれば意味がなくなってしまうからです。今自分が目標としたいこと、考えたいことってなんだっけということは時間をかけて考えましょう。
自分もこのマンダラチャートを作ってみた時に一番時間がかかって(かけた)のはこの部分でした。
ただ、書く内容に制限はなく定性的な「こうなりたい!」でも大谷選手のような8球団からドラ1指名」のような定量的なものでもOKです。
・真ん中のブロック(3×3)を埋めよう
一番ど真ん中に今回のテーマが書けたら、その周りの8マスにその目標を達成するためには必要な要素、考えたいことに必要な要素といったことを書いていきます。
その要素は8個必要ですが、もし8個に届かない場合はもう一度真ん中のテーマを感が直すところに立ち返るとよいでしょう。逆に8個以上でた場合には優先順位をつけてあげる必要があります。これは大事だ、外せない要素だと思うものから時計周りに記入していけば自然と優先すべき要素が見えてくると思います。
・すべてのブロックを埋めよう
真ん中のブロックが埋まったら、その8つの要素を今度は周りのブロックの真ん中に書きます。
そして、その要素ひとつひとつを達成するための行動目標やタスク、考えておくべきことを記入していきます。真ん中のブロックと同じように時計回りに重要なものから書いていくとわかりやすく整理できそうですね。
また、行動目標やタスクにはある程度明確な期限を持たせてあげるといいでしょう。「○○をする」ではなく「いついつまでに○○をする」の方がよいでしょう。
この4ステップが終わったころには計27マス埋まっている(思考の整理が目的のため、一部空欄でも問題ありません)マンダラチャートが完成していることでしょう。
後は定期的にそのチャートを振り返り、できていること、いないことをチェックしてあげましょう。
3.最後に
このマンダラチャートは大谷選手が使っていたことから一気に有名になりました。プロという厳しい世界に向けて自分は何をすべきなのかということをこのチャートを使って整理したおかげで、今遠い海の向こうで「オオタニサン!」と呼ばれるまでの選手になったといっても過言ではありません。
自分を見失いそうな時、目標が分からなくなりそうな時や目標はあるけど何をしていいかわからない時にはぜひこのマンダラチャートを使って思考を整理してみてください。