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描きたい作品 2025年版
「次はどんな作品を描くんですか?」
「描きたい動物はありますか?」
動物画家をしていると、よく聞かれる質問です。
自分の目で見た動物しか描かないし、参考にする写真も自分で撮ったものだけですから、国内の動物園で飼育しているか、野生で出会える動物のみが対象です。
そんなこともあり、猫系、鳥系が中心で、そこから大きく外れることは今のところ少ない気はします。
「犬は描かないんですか?」とも聞かれますが、動物園にはいないのと、自分で撮った写真のストックもありませんので、現状、描かない・・・というか"描けない"が正しいですね。
そんな前提もあり、製作の素材集めにはカメラが必須で野生動物を描きたければフィールドに出る必要があり、そのためには時間と体力も必要。
なかなかにハードルが高い現実があります。
しかし、まだそこはクリア出来る可能性も算段もありますので、今年1年は精力的に取材活動に費やしたいものです。
はい、前置きが長くなりました。
描きたいのは、ズバリ「自分が納得出来る作品」です。
では、今の作品に満足してないのか?と問われれば即答です。
全く満足してません。
技法もそうですし、表現、構図、何から何まで理想に届きません。
及第点なのは細密さだけです。
あとはまだまだ伸びしろがあるはずですし、そこに自分で可能性を感じられなくなった時点で絵を描くのはやめます。
今の自分に満足した時点で「絵の制作」ではなく「ただの作業」になってしまいます。いつまでもクリエイターでいたいなら成長し続ける必要があります。
「停滞は敗北と同義」です。
成長するには糧が必要です。
それは飽くなき探究心やチャレンジ精神だったり、反骨精神だったり、理由は様々ですが、負けん気の強さが全てでしょう。
現状に満足していては成長もなく墜ちるのみです。
目標にするなら、国内ばかりではなく世界で最も評価を集めているアーティストが良いでしょう。
目指す頂きは高く険しいほど、踏み出す一歩が小さく感じるかもしれません。
しかし、気付いた時に周囲の同レベルだった人よりも1歩前を歩いている可能性が増すかもしれません。
精神論はこの辺りまで。
では、具体的にどんな作品が良いか?
正直言うとピンポイントでコレ!と選ぶのは難しい問題です。
ですが、描いていて「違うな」と思う部分を列挙は出来ます。
世の中は模写(リアルとは違う)一辺倒です。
別エントリーにも書いてますが、模写は絵画作品とは別モノです。
制作に必要なのは技量だけで、アート要素は全て借り物です。
対して「私のリアル」を細密ベースで作り上げたいと考えています。
「モデルは写真そっくり」では面白くありません。
要素を分解、再構成して初めて素材になります。
素材を加工して写真とは違うモデルを構築していきたいと考えています。
背景は必要でしょうか。
これ、難問なんですよね。動物はたいてい保護色で自然の中に溶け込んでいます。
虎のように檻の中では派手でも、森の中で見つけるのは困難だそうです。
自然の姿を描くには背景は必要かもしれませんが、動物を描くには不要かもしれません。
作品ごとに判断基準が変わりますので、適切なチョイスが出来る基準を見つけたいところです。
例えばライオンだけ、何枚も何枚も描くか?
飽きっぽいので無理です😆
いろいろな種類を描きたいです。
という感じで、
「考えながらとにかく作品数を増やしていく」を2025年の制作目標とします!