動物細密画への想い
動物画家の野良ペンです。
以前からの作風をご覧になられている方からは、あれ?鉛筆画の作家さんでは?などとご指摘頂きますが違います。動物画の作家です。
たしかに以前は鉛筆のみで仕上げてましたので、鉛筆画の作家でも間違いじゃなかったんですが、モチーフは変わらないものの鉛筆以外も盛大に使ってますので、鉛筆画家は返上しました。
早速、画材の話になりましたので簡単に私の技法を紹介しましょう。
主体は鉛筆です。しかし、透明水彩、アクリルガッシュ、墨、インクなど、多くの画材を組み合わせて制作するスタイルですので、混合技法(ミクストメディア)が正式な呼称になるかもしれませんね。
そして、最大のウリは細密表現です。
見て頂いた方のほとんどは被毛表現の細かさに驚き、瞳の中に描き込まれた景色を虫眼鏡で覗き込んで楽しまれています。
また、奥行き遠近感は描き込みの密度で表現しています。
そんな描き込みを見てよく聞かれるのは制作時間です。
本気で描き込み始めると時間なんていくらあっても足りないんですが、平均するとA4サイズで10日前後でしょうか。
構図によっては倍くらいかかることもありますので、あくまでも参考程度ですけどね。
ちなみに、人物や風景、静物は皆無だし、1枚製作するのに手間と労力が半端ないこともあり、同じような制作スタイルの作家さんをあまり見たことがありません。
よく言えば唯一無二、悪く言えば絶滅危惧種。それが野良ペンスタイルです。
そんな手間のかかる制作スタイルを貫いているのは、適正な観賞距離という固定概念を壊したいという想いからで、来場者の反応を見る限り、その試みは概ね成果を出せているようです。
離れて全体を眺め、1歩進んで細部を覗き込み、また離れる。再度近付き、今度は虫眼鏡で観察する。
私の作品に適正な距離感が存在しない証ですね。
野良ペンの作品は個展以外でも都心をはじめ、各地で開催されるグループ展でもご覧頂けます。
TwitterやInstagramでの告知をご確認ください。
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Instagram @nyangor0
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