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成功したからこそ、金を持っているからこそ、その態度というものは律するべき

こんな記事を見かけた。

大魔神と呼ばれ、かつて横浜ベイスターズの守護神として活躍した佐々木主浩氏が、横浜DeNAベイスターズの春季キャンプを取材に訪れた時のこと。


「佐々木氏が横浜DeNAベイスターズの春季キャンプを取材するために、沖縄県宜野湾市の球場を訪れたのですが、その球場の受付で止められてしまったんです。あろうことか、受付の係員が『誰ですか?』と質問。『佐々木ですけど』と言ったものの、係員はピンとこなかったのか『どちらの佐々木さんでしょうか? 誰かの紹介ですか? 取材パスはありますか? なければ、1日パスを発行しますので、記帳をお願いします』と、びっくりするようなやりとりをしてしまったんです」(2017.2.7日刊サイゾー)


これに対して、佐々木氏が激怒し、球団が謝罪したとかいうのだ。


え?違くない?

記事はこうしめられている。

いくら新興球団とはいえ、あまりにお粗末な対応……。係員、社員の教育を進めたほうがよさそうだ。


ええ?違うでしょ!

この受付の係員は何も悪くない。キチンと自分の職務を全うしただけでしょう?むしろ顔パスで出入り自由だと考える方が時代遅れ。

日刊サイゾーの記事なので真偽はわかりませんが、もしこれで佐々木氏が本当に激怒して抗議なんかしていたとするなら残念でならない。男を下げた。むしろおとなしく記帳して1日パス頂きました!って言ったらよかったのにね。


プライドの問題?だったら尚更残念だ。

いくらプロで実績をあげようが、メジャーリーガーだったろうが、馬主で金を稼いでいようが、そんなもので「自分だけは特別扱いされてしかるべき」と佐々木氏が考えているなら考え違いも甚だしい。

そうしたいなら、どこかの国でもまるごと買って、独裁者にでもなれば?

「野球関係の仕事をやる以上、佐々木氏の顔くらい知っておけ」とか言う人がいるんだが、見当違いだよ。関係ねえもん。じゃあ、逆にこの受付が、どこの誰かもわからない馬の骨を佐々木氏と間違えて入れてもいいってことになる。



成功したからこそ、金を持っているからこそ、その態度というものは律するべきである。

本田宗一郎氏の逸話でも読んで、反省してください。






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