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結婚できない人の婚活は、宝くじを買うのと同じである。

「逮捕しちゃうぞ」藤島康介が31歳差婚!美女レイヤー御伽ねこむと

こんな記事に注目しました。「最初、水泳の北島康介が結婚か?」と思ってしまったことは内緒です。

売れっこマンガ家が美女コスプレイヤーと結婚したという(にっちな)ニュースですが、驚くべきはその年の差!旦那51歳、妻20歳という31歳差の歳の差婚なんですね~。

どうやらもともとレイヤーの御伽ねこむさんは藤島さんの熱烈なファンだったらしく、ツイッター上での二人のやりとりも話題になっています。

デキ婚した御伽ねこむさんと藤島康介氏の黒歴史すぎるTwitterの絡みをご覧くださいwww

これだけ見ると、完璧に肉食女子に手玉にとられた金持ち純朴オヤジという構図が見えますが…。デキ婚というあたりも、穿った見方をすれば嵌められた感もあります。まあ、お互い結果オーライってことでいいんではないでしょうか。51歳での結婚となると、普通のサラリーマンなら「もうすぐ定年なのに将来どうすんの?」ってなりがちですが、売れっこマンガ家ということで、印税やらなんやで今後もお金に困ることはないでしょうからね。


ここからが本題。

どうして男(特にオヤジ)は、若い子が好きなのか?

以前「男はいくつになっても若い女が好きなのか?」という記事を書きました。そこでも紹介しましたが、男と女で結婚希望対象の年齢差が違うという話。

簡単に言うと、「男は5歳年下を求め、女は同年代を求める」ということです。ここにも男女の食い違いがあります。

このデータは未婚者による相手の希望年齢ですので、結婚実績値ではありません。実績は平均すると、男女ともほぼ同年代が結婚しています。ということは、実際、女性の希望に近い同年代の結婚が多いわけで、若い子を狙い続ける男性は生涯独身となる可能性が高いということです。

思ったこと。男、特に未婚のおっさんが若い女子を選びたくなる気持ちは、宝くじを買う感覚に似ているってこと。

例えば、100円払えば必ず10円もらえるくじAと、同じく100円だが、100分の1の確率で1000円当たるけれど、外れは0円というくじBがあったとします。どちらを選びますか?大抵の人はBを選択すると思います。Bなんか、まず当たらないのに、です。確実に10円をもらうより、「もしかしたら」という期待報酬で、人はBを選ぶ。これが宝くじを買う人の心理です。

ところが、これが100円ではなく1万倍の100万円くじだとするとどう思いますか?

確かに、当たれば1000億円もらえるかもしれないが、手元の100万円を失う可能性も大きい。こうなると、人はそのリスクを恐れBを選択しなくなります。要は自己リスクとの兼ね合いなんですね。金額が高いと安全性を確保したくなるのが人ってもんです。

これを結婚にあてはめてみましょう。

※以下、たとえ話をわかりやすくするためにやや激しい単語を使用します。予めご了承ください。

ここにどうしても結婚したい男がいたとします。今までいろんなことをしてきましたが、結婚できなかった、まあ非モテ男だったとしましょう。もはや時間の猶予もない。次決めなければ生涯独身だという状況だと仮定します。その時に、「あなたがOKすれば確実に結婚できるが、年増のあんまり可愛くないA」と「若くてピチピチのめちゃ可愛い女子、だけどその子を狙うライバルもたくさんいる女子で、あなたがプロポーズしても、結婚できない場合も大いにあるB」のどちらを選ぶでしょうか?

理屈で考えれば、間違いなくAでしょう。だって確実に結婚できるんですから。若い子とか可愛いとかそんな条件は言ってられなくなるんです。

でも、この男はBを選んでしまうんです。そして、フラれます。生涯独身確定です。もうこの男でいいと言ってくれるAのような女性は二度と現れません。

なぜでしょうか?

これは、実はサルの実験でも立証されています。さきほどの例で言うと、少量の果物を確実にもらえるAか、大量の果物かもしくはもらえない可能性のBのどちらかを選ぶか、という実験をしたところ、サルはどんなにBの確率を下げても(ほとんど果物はもらえなくなる状態)一貫してBを選び続けたらしい。(デューク大学プラッツ博士)

サルはリスクを認知できないんでしょうか?いいえ。サルの脳の後帯状皮質という神経細胞がリスク自体は感知していたそうです。つまり、リスクを承知で、サルはBを選び続けたということです。

男の話に戻すと、この男にとって「結婚できないこと」がリスクであることは百も承知だが、確実な報酬よりもリスクを乗り越えた先の大きな夢への誘惑に勝てなくなる。お金だと冷静に合理的に判断できるのに、結婚とか恋愛とかだとそれがすっ飛んでしまう。そして、延々と同じミスを繰り返してしまう。それでも、「いい夢見させてもらった」とか強がって、また同じミスをおかすんです、このおっさんは。それこそが、結婚できないまま一生を終える人の特徴ではないでしょうか。

また、こういうことも言えるかもしれません。確実な報酬であるAを選ばない男は、結局「結婚の意思が無い」、と。つまり、いつまでも若い相手を条件としてこだわる男=結婚意欲がない男なのです。

歳の差婚を希望する男たちが生涯未婚になる理由とは、身から出た錆だし、本人の潜在意識が選択した決断なんです。

これ、まんま女性にも当てはまります。相手の年収にこだわるあまり、婚期を逸してはいないでしょうか?

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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。