江戸

江戸の文化を作ったのは「結婚できない男」たちだった!

書きました! 東洋経済連載「ソロモンの時代」更新!

江戸時代の江戸と現代とはとても似ています。

昔の日本人は集団主義で、家や組織の共同体の原理に従い、個人としての主張を差し控えたと思われがちですが、そうでもありません。もともと江戸という町自体が、家を飛び出して個人が個人として集まった町でもあり、そんなソロ社会の江戸と現在との類似点はたくさんあります。

現在あるサービスの原型は、ほとんど江戸に生まれているんですよ。そもそも外食産業自体の誕生が江戸時代からです。今でいう、シェアリングエコノミーもウーバーイーツも、イートインも漫画もアニメもアイドル商法も原型は江戸にあります。そして、それは独身が多かった江戸の人口構造による環境が影響を及ぼしているのです。

イノベーションというのは、こういうことを指すのではないでしょうか。

ぜひご一読ください。



江戸周りの記事は過去にも書いています。あわせてお読みください! 


江戸時代の離婚率は世界一だったという話


江戸時代にもアイドル商法やコスプレがあったという話


新刊「ソロエコノミーの襲来」の中にも、江戸のソロ活経済圏の話は、一章まるごと使って説明・解説しています。そちらもぜひよろしくお願いします! 


追記

ところで毎度クソコメントいただくことで定評のある僕の記事ですが、今回もわざわざGW中にもかかわらず、クソなコメントを頂戴しています。ありがとうございます。こうしてあなたのクソを有効に、江戸の循環経済のごとく活用させていただきます。

ポンコツ呼ばわりですか。大変恐縮ですが、こっちこそ「何を言ってるの?」としかいいようがない。

人口学的に言えば、「多産多死」も「少産少死」も人口は静止します。増えるのは「多産少死」でその最たる例が戦後のベビーブーム。「少産多死」は人口が激減しますが、これはこれから日本が迎える姿です。60年間毎年150万人以上死ぬ多死国家に日本はなりますから。

で、江戸時代は「多産多死」も現代は「少産少死」と現象は違うものの、人口は増えない状態になるという点では同じです。異なる事象であれ、結果としては似ていると言って支障ないわけです。

それから、「少子化や高齢化を人類が一度も経験したことない」とか言いますが、寿命と完結出産数が完全に正の相関にあるという事実を知らないようですね。要は、平均寿命が延びれば、生涯に産む子どもの数はそれに比例して減るんです。で、縄文時代女性は平均一人8人の子を生みました。平均寿命の延びに従って、それがどんどん少なくなり、江戸時代は5人に減ります。これも歴史的に見れば「少子化」です。少子化と高齢化というのはセットで進むのが当然なんですよ。わかりましたか?

人をポンコツ呼ばわりする人間こそ、ポンコツですよ。

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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。