宝島社smartに一生独身男(ソロ男)特集が掲載されました!
9月24日発売の宝島社「smart」11月号に、5ページに渡ってソロ男特集が組まれました。
小嶋陽菜が表紙のコレです!
監修として協力させて頂いています。読み応えのある面白い内容となっています。是非書店でお買い求めの上、ご覧ください。
一生独身男が急増中!
一生独身男実態レポート
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独身こぼればなし「歴史に見る一生独身」
一生独身のまとめと結論
特に、独身こぼればなし「歴史に見る一生独身」では、江戸時代と現代のソロ男との共通点を取り上げて、「ソロ男たちは、子を残さないかわりに文化を生んだ」という新しい視点での話をしています。
具体的には…
実は、江戸自体享保年間は、今と同じように江戸は町民の男余り現象が起きていて、女性の倍男がいました。男女比がアンバランスなんですから、当然独身男が多い。次男坊、三男坊は未婚のまま生涯を終えることも普通だった。
そうした中、今で言う漫画本に当たる黄表紙や、今で言うAVに当たる春画、今で言うアイドルやアニメのコレクションに通じる浮世絵が流行しました。今で言う性風俗にあたる業態も、高級な吉原だけではなく、岡場所など庶民的な価格でのサービスも増えました。エンタメ業界的には、歌舞伎を含む芝居小屋や居酒屋なんて業態が生まれたのもこの頃です。看板娘のいる茶屋には、独身男たちが繰り出していたのも、今で言うキャバクラやメイド喫茶のようなものだし、時代劇によく出てくる長屋も、今でいえばワンルームマンションのようなものです。
現代のソロ男たちが消費で幸福感を得ているように、江戸の独身男たちもまた、「宵越しの金は持たねえ」精神で金を使いまくった。当時の江戸は猫ペットブームもあり、今のソロ男たちが猫好きということにも通じている。
何から何まで江戸の独身と現代のソロ男は共通している。
生涯独身のまま、子どもを持たないなんて、「なんにも社会に貢献していない」とか「人間としての責任を果たしていない」とか「国が滅ぶ」などと非難するおっさんたちがいますけど、当時の江戸の独身男たちは、そういうクリエイティブ性と旺盛な消費力で後世にまで残るような、かつ、全世界的に評価の高い「文化」を生みだしたとも言えるわけです。
今のソロ男たちだって、アニメやコスプレ、コミケという文化やパリピを中心とした音楽フェス文化を作り上げています。
子は残さない代わりに、文化を残す。
歴史は繰り返すといいますが、そういうことなんだと思います。
結果、文化を形作った江戸の独身男たちは、幕末にはきれいさっぱり絶滅して、男女比は1対1に戻りました。潔いほどすがすがしいじゃありませんか。
結婚しない男たちが増えて、日本が滅んだでしょうか?
そんなことはないんです。
人口は増えませんが、生産性や労働性だけが国の幸せの形じゃありません。
そんな内容のことも書いた「smart」の一生独身男特集、是非よろしくお願いします。
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。