失われた「愛を信じる心」、穴を埋める「金に頼る心」
東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」更新です。
今回のテーマは、「結婚において大切なのは、愛か?金か?」についてです。
よく言われることですし、決して正解のある問いではありません。今回は、日本の昔話「炭焼長者」とムンクの「接吻」という絵から、いろいろ考えてもらえたら、と思っています。
今回もいろいろコメントいただいています。ありがとうございます。
『恋は人を盲目にするが、 結婚はその視力を戻してくれる』
by リヒテンブルグ 視野が回復した頃に必要になるのがお金なのでは?
これは的を射た名言ですね~。
心にとって「愛」に価値はあるけど「お金」に価値はない。頭にとって「愛」に価値はないけど「お金」に価値はある。どっちを大事にしてるかで、その人の心と頭のバランスが分かる!「幸せ」は心にとって大事だが頭にとってはそうではない。「成功」は心にとって意味がないけど頭にとっては物凄く意味あること。従って、「幸せ」=「成功」ではないので、くれぐれも騙されないようにご注意くだされ!
ふむふむ…なるほど。勉強になります!
愛もお金も裏切る時は裏切るもんだ。どっちも過信するものでは無い。最も、世の中が盲目的に愛に価値を見出しすぎているせいで、世の中に愛という名のパチものが増えすぎている今の世の中、愛を信じられなくなるのは当然といえば当然。愛というものは人ひとりの力でも人を騙せるぐらいのパチものは作れるし、人ひとりの力量によっては人を壊すこともできる。とても脆弱なもの。そして人の価値観によって価値も大きく変質する酷く相対的なもの。虚構と欺瞞をいくらでも作れる世の中においては、もはやどれが本物でどれが偽物なのか、誰にも分からないものになっている。これで金より愛を信じろという方が難しいと思うのだけど。
哲学的です!
今回の記事の目的はみなさん個人でいろいろ考えていただくことでした。そういう意味で、長文のコメント数が多いのはうれしい限りです。
ツイッターなんかで見ると、圧倒的に「金が大事」という人が多いですね。
これくらい言われると清々しさすら感じます。
その他のコメント
男は金を気にせずに私と結婚して養え!それを主婦目線では「愛」と呼びますw
うん。まあ、そういう考えもあっていいです。
そもそも働くこと(稼ぐこと)が愛だろう
おれは愛がないので収入全部おれのもんだけど
こういうオチコメント、好きですwww
知らないものをどう信じればいいというのか
お、おう…。愛のことですね?それはそうかもしれません。
お金の力は知っているけど、愛の力は知らないから。
そういう人が多いんでしょう。というより、愛なんて本当に知っている人がいるんでしょうか?知ってるつもりになっているだけでは?
いざ言葉にして書こうとすると、漠然とした愛の概念に気付かされるのではないでしょうか。
さて、高橋留美子さんのマンガ「めぞん一刻」にはこんな言葉があります。
「お金じゃ愛は買えないけれど、お金があったほうが愛が潤います」
お金というのは自分というエンジンを回す燃料であり、愛というのはオイルのようなものではないでしょうか(エロい意味ではないオイル)。燃料とオイルがあってはじめて、あなたのエンジンは円滑に動き、そこに誰かを乗せて連れて行ってあげられるのです。
愛はなくても金があれば生きていける(燃料さえあればとりあえずエンジンは動く)も真実ですが、愛がない生活を続けているといつか心がオーバーヒートしちゃうのでは?
ちなみに、ここでいう愛とは、男女の愛とは限らない。