2024年6月の記録
6月は3週連続で東京滞在となり、月の大半を東京で過ごしました。大きな国際会議や国内学会に参加して、研究成果を色々と発表するととともに、さまざまな研究者と交流を深めました。
MobiSys2024
我々の分野のトップ会議の1つであるACM Mobisys2024 が東京・虎ノ門ヒルズで開催されました。我々に研究室からは、研究室ブースの展示,Poster2件・Demo1件・Asset5件の発表を行いました。
ブース用のテーブルクロスやエプロンを作って参戦しました。
国内開催とはいえ、参加費は10万/人で、東京への旅費や滞在費もなかなかかかるのですが、博士および博士進学予定者にとっては、世界のトップ研究者と交流できるまたとない機会ということで、たくさんの学生を連れていきました。
参加レポート
https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/archives/1883
https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/archives/1890
https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/archives/1896
https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/archives/1948
DICOMO2024
我々が参加する国内学会としては最大級のDICOMOが5年ぶりに通常開催となりました。400名近くが集う大きな会議で、今年は花巻温泉での開催でした。研究室からは、8名の学生と3名の教員で参戦し、オーラル8件、デモ1件、ナイトセッション2件と多数の発表をさせていただきました。参加者の中でも最も大きい団体の1つだった気がします。
今回は、ナイトセッション2位、4名の学生がヤングリサーチャー賞受賞となりました。DICOMOは、一般的な研究会と異なり、合宿形式で、見知らぬ人と相部屋になり、大人数で交流するというもので、学生たちには刺激的な経験になったのではないかと思います。来年はもっと多くの賞を受賞してもらいたいと思います。
研究室合宿
今年も春のクォーターが終わった週末に、九大・山の家で研究室合宿を行いました。人数が多いので、今回は余裕を持って2泊3日の日程に伸ばしました。
研究室合宿では、例年、研究コンテストを開催しており、学会のデモ・ポスターセッションと同様の形式で、プレゼンと投票を行います。40名以上参加しているので、どこかの研究会よりも大きな感じです。
BBQも
スポーツ大会も
2024年6月現在、54人の学生が在籍しており、10月には更に博士3名が加わる予定です。どんどん大きくなっている・・・
福岡未踏
福岡未踏2024 採択課題決定
2024年は、2年目ということで、レベルアップした応募を期待していたのですが、残念ながら期待外れでした。地方の学生たちのマインドを変えるのはそう簡単ではないと痛感させられました。真面目な優等生たちは、自由に開発していいから、なにかアイデアを!と言われると固まるようです。あるいは、現状に満たされていて課題を感じられていないのかもしれません。
TOIECなどわかりやすい勉強は大好きで、成績も良いし、就活もバッチリという学生は多いのですが、自由課題となるとパタリと手が上がらない。自己効力感が低い(自信がない)という感じもします。どうにか背中を押さねばと思う日々です。
結果として、Proは14件の応募の中から、わずか2件の採択となりました。加えて、経験者を対象としたJump2件も採択しています。
7/13(土)の午後13時からFGNでブースト会議と、これから始まる課題解決型プログラムSolveの説明会を開催します。課題提示型は地方の学生にはあっているのではないかと思っていまして、たくさんの参加と応募を期待しています。すでに10課題(10企業)以上が課題を提示しててくれています。
福岡未踏2023 修了生たちの活躍
2023年は21プロジェクト、50名の若手クリエータを発掘・育成した福岡未踏ですが、その中から更に羽ばたいていく学生たちが生まれています。
IPA未踏ITへの採択
嬉しいことに、2件採択されました。どちらのチームも福岡未踏で実施した内容とは異なる内容で、自分たちで考えたオリジナルのテーマを応募しています。
IPA未踏アドバンストへの採択
アドバンストは総額1500万にもなるプロジェクトで、採択課題の大半がフリーランスやスタートアップという中で、学生だけのチームで応募した盆栽チームが採択されるという快挙です。福岡未踏では、盆栽を撮影するIoT寄りの課題でしたが、最後の方で、どこで役に立ちのかという話から、海外取引での確認とか盗難時に照合できる、みたいな出口が見えてきました。その部分の妄想が広がり、デジタルツイン化、樹形美の数値化などに発展したテーマがアドバンストに採択されました。
このチームは、4月に開催されたMaker Faire Kyoto 2024にも出展し、2つの賞を受賞したり、Make: Japanに記事としても取り上げられていました。
・Young Maker staff's choice
・Young Maker supporter's choice
糸島市 協定大学等課題解決型研究事業に採択
昨年3期Growで、糸島市からの依頼のもと開発した、消防団支援アプリが好評で、今年度は市で予算を組んでいただき、実用化に向け開発を継続することになりました。