何やっても上手くいかない時ってあるよね。
最近、何となく調子が悪いなあ、と思う時ってありますよね。
ここでいう「調子が悪い」というのは、熱っぽいとか咳が出るとか、そういう身体的なものではなくて「細かいことを考えすぎてしまう」とか「中々集中できない」「イライラしがち」みたいな、精神的な方のことです。
僕自身、そういう何となく調子が良くないなあと感じるときは確実にあります。ちゃんと認識できるようになったのは、割と最近なのですが。
不調の時って、ぶっちゃけ何やっても失敗しがちです。仕事や勉強ではミスが増え、普段仲良い人とも何故かギクシャク。趣味のドライブに出たら道に迷う。あれ、自分ってこんなんだったっけ?みたいに感じ、自信を無くしてしまうこともあります。
何をやっても普段より上手くいかなくなるのは二つ理由があると思っています。
一つ目は集中力が落ちているから。不調の時は、基本的に集中力が落ちている時で、集中力が欠けているとミスをしがちな傾になります。
ケアレスミスは増えるし、疲れがち。そのせいで感情のバランスも崩れがち。イライラするとそれがまた集中力の低下を招いて、またミスをしてしまいます。
もう一つは、「思い込み」心理学的には「ハロー効果」とも言える精神的なもの。
つまり、不調だなと思っている時は、他の面でも「なんか上手くできないなあ」と感じてしまいがちになるのです。
例えば、ある日うっかり寝坊してしまったとします。
調子が良い時は、「あ、やっちゃった」 くらいの気持ちで済むかも知れません。しかし何となく不調で、自分自身もそれを感じてる時、或いは失敗が続き、自分の能力に対して疑問が生まれている時は、その寝坊という現象に対して、「うわ、自分ダメだわ」とより否定的に受け取ってしまう傾向にあるのです。
負のスパイラルに入るとも言えますね。
さて、ここまで、不調を感じる原因をお話ししてきましたが、僕ら含め(たぶん)全人類がもっとも知りたいことは「どうやってその不調を乗り越えるか」ということですよね。
これに関しては、前提として、方法は人それぞれだとは思うのですが、僕自身は2つの心構えを持つようにしています。
一つ目。
そもそも、不調は、自分の力で解決できる問題じゃないということ。
自分の力で何とかなるなら、不調になんてなりません。気をつけていても不調になるから困ってるんです。
不調から抜けるのは、「時間」の仕事であって、僕がどう足掻いても無理なものは無理、という認識でいます。心に残っている言葉があるのですが、ある精神科医が、
溺れそうだからといって何とかしようとしても、もがけばもがくほど沈んでいくでしょう。 時の流れに身を任せなさい。
と言っていたんですね。
それまで自分の努力で何とかする、と考えていた僕は、なるほど、とそんな考え方もあるのか、と目から鱗の思いになったことを覚えています。
二つ目。
必要以上に自分を責めないこと。
上でも書いたように、こういう時って自分を責めがちになるんですね。よく考えたら自分ってあれもダメ、これもダメ、いいとこ全然ないじゃん!って。
不調のときは、弱っているときなんです。そういう時に、自分に厳しくあたってどうするんですか、ということです。
風邪を引いているときに、「風邪を引いたのは自分の身体と免疫力が弱いせいだ、鍛えるために走りに行こう」となる人はいませんよね。それと同じことなのではないでしょうか。
スーパーマンか、よっぽど鈍い人じゃない限り、不調は誰にでもあると思います。僕の好きな言葉の一つを紹介します。
負の感情があるからこそ、人は美しく見える
不調や悩みがなかったら確かにいいのですが、それがあるからこそ生じる喜びもあるんだよ、とこの言葉は示唆しているのだと思います。
悩みがあることが、人間を、人間たらしめていると言えるかも知れません。
まあ、とは言っても、僕はできれば悩みなんかない方がいいと思ってしまいますけどね笑。
最後に1つ。
不調を感じる原因の一つが、「思い込み」であるように、不調から抜ける原因になるのもまた「思い込み」 だと思います。
文章を読むのって、意外と集中力と意思がいります。調子が悪い時って全然文章が読めません。
仮に、あなたがいま不調を感じてるとして、
この文章を最後まで読んだということは、不調から抜けかけているんだと思いますよ。
読んでいただき、ありがとうございました。