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【Rise of the Ronin】はたしてゲームにラスボスは必要か

Rise of the Ronin クリアしました!
前回記事はこちら。読みにくいですね。読まないでください()

前回記事を書いてから3カ月くらい経ちましたね…。
大体クリアしてからもそのくらい経っています。

クリアしてあんまり心に残るもんがなくて筆が止まってましたが、なーんで微妙に感じたんやろな?という点について少しまとまりましたので記事にしてゆきますよ。
ほな、こんゲームの興味深い点を書いていくぜよ

こっからネタバレあるよ






幕末にはラスボスがいない

江戸幕府の終焉にラスボスっていないんですよね。
というのは、このゲームのエンディングを迎えた時に理解しました。
あえてラスボスを用意するのであれば戊辰戦争なのかな。

でも、こんゲームは無血開城をゲームのラストにした。
そして浮上したであろう問題が「ラスボス不在」です。

なぜこのような予測をしたかと言えば、Rise of the Ronin にはラスボスを用意する仕組みが周到にされていたからです。


ゲームの始めに2体のキャラクタークリエイトをする

これはこのゲームを始めて最初に訪れる驚きポイントなんですが、プレイヤーは2体のキャラクリをすることになります。2人は兄弟関係のような間柄です。

なんやかんやあって黒船を襲撃する二人ですが、片方が犠牲にならねば共倒れになる展開となり、プレイヤーはどちらを犠牲にするか選びます。

言わずもがな、なのかあるいは…この際に犠牲となった方が最後のラスボス(倒さないといけない敵)として登場します。
最後の最後に「実は生きてました!裏で暗躍してました!」という感じではなくて、割と序盤からずーっと強敵として登場します。

っていう事実を淡々と書きました。
自分で作ったキャラクターがラスボスとして登場する展開、果たして熱いのだろうか。私はあんまり熱を感じなかった。

プレイヤー自身は幕末の浪士達と過ごしている時間がほとんどですから、実は生き別れになった兄弟には全く思い入れが無いのですよね。設定上では、幼い頃から長く一緒にいて村を焼かれた復讐を誓っているという設定があるのですが、体験にはなっていないのです。

復讐を誓った(とされている)兄弟が本当にずっと復讐を続けていて、片やプレイヤーは復讐なんて捨てていて、最後にその2人の対決がある。
実際には、プレイヤーは復讐を捨てているわけではなく、そもそも復讐心を持っていないのが微妙に感じる原因なのかな、と思いました。


果たして、ラスボスは必要なのかね

シチュエーションが微妙に感じてしまった以上は、キャラクリ2体で片方はラスボスというシステムは、ラスボスを用意するための仕組みにしか感じられません。

私にとって、Rise of the Ronin のラスボス戦は蛇足なのです。

クリア後、じゃあラスボスは誰だったら良かったんだ?と考えて浮上したのが、徳川慶喜。
長く続いた江戸幕府に終止符を打った将軍としてどんな心持ちだったか、どんな志を宿していたか。
将軍ではなく、少しの時間を友として幕末を過ごしたプレイヤーとの真剣勝負!!
とかどうだろうと思ったのですが、そもそも佐幕派か倒幕派かを選べるこんゲームは徳川慶喜が友になるかはプレイヤー次第ですし、慶喜にメインストーリーをフォーカスしていくのも難しいのですよね。

なーんて話を友人にしたら「なんかゲームの物語ってやたらとラスボスと戦わせたがるよな。」と言われた。
言われてみればその通りです。
戦うゲームのほぼ全てにラスボスが用意されていて、ストーリー色の濃いものは、最終的にそいつを倒すように作れらている。
ラスボスは課題であって、こいつ倒さなければならないという固定観念の上では、ラスボス=悪を成敗するお話が量産されることは必至です。

なるほど~と感心していると、単純にラスボスいらなかったんじゃないかねと思うのでした。
ラスボス誰なら良かったんだよ、と悩んでいた自分を恥ずべし。


ラスボス症候群を抜け出せるか

ラスボスと戦うのは当たり前だよね。という感覚について「ラスボス症候群」と命名いたします。
物語の最後には何か倒さねばならぬ悪がある、バトルのあるゲームはそれを執行せねばならん、という観念から脱出できていないのです。

世の中には色んなゲームがあって、勿論ラスボスのいない物語もあるでしょう。私は今、そういったゲームに賛辞を贈りたい所存でございます。
(それでも、マイクラとか、どうぶつの森は肌に合いません)


というわけで、Rise of the Ronin クリア後感想でした。

この記事を最後まで読んだ方は『仁王/仁王2』が遊びたくなる呪いにかかっています。今すぐ遊ぼう!!

いや、たっか!DLC全込みか…。

『仁王』にラスボスがいるかどうかはその眼で確かめるべし!(




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