【JRPG】昨今のゲームと逆行する面白さ。龍が如く8は究極の足し算ゲームである。
『龍が如く』をご存知でしょうか。
知ってるけど知らないって人が多い気がしなくもないです。
私もその一人。(今もシリーズの6以前は未プレイ)
数年前…もう何年前だろうか…PS+のフリープレイに来た龍が如く7の評判が良かったので遊んでみたのが出会いでした。
フリープレイで来るゲームって数時間も遊ばないで辞めちゃう事が多いのですが、龍が如く7は最後まで遊びました。
そのくらい面白かった。
なのでもちろん龍が如く8も発売日に買って遊んでいましたが今更になってプレイ感想…?というかこのゲームの何が良いのか、というのをまとめておきます。
ジャンルはJRPGで間違いなく、コマンドのターン制のRPGです。
昨今のゲームは引き算で作られている
昨今のゲームと言って私が取り上げるのは「モンスターハンター」「ELDEN RING」「APEX LEGENDS」とかでしょうか。任天堂のゲームが入っていませんが悪しからず。※どうぶつの森とポケモンSV遊びましたがそんなに肌に合いませんでした
上記、私の取り上げたゲームというのはゲームの遊びというのが非常にシンプルだと思います。
一昔前のモンハン…PSP時代のモンハンは農場なんかがあったりしましたが、今のモンハンは時間を掛けて鉱石だとかハチミツを収集して遊ぶようには設計されていないですよね。リソース管理は大分楽になりましたし、素材の収集だっていちいちしゃがんだりしない。
あくまで「モンスターを倒す」というコンセプトを先鋭化しているように感じます。
悪いことだとは思いません。実際MHWで2Gぶりに復帰した私としてはモンスターとの闘いに専念すれば良くなっていて、個人的にはすごい有難かったです。(2Gの時代はハチミツ足りない坊やだったからなぁ)
このコンセプトの先鋭化、というのが昨今のゲームの潮流だと感じます。分かりやすいゲームの方が配信とかも見ていて楽しいですしね。
そしてこの潮流とは逆を行く、昔ながらのJRPGの味がするゲームが龍が如く8です。というか龍が如く7からの龍が如くシリーズです。
龍が如く8は究極の足し算ゲームである
龍が如く8というゲームはこれでもか!というくらいサイドコンテンツが詰め込まれています。
・クレイジーデリバリー
・マッチングアプリ
・ライセンススクール
・ドンドコ島
・ボードゲーム(将棋とか麻雀とか)
・スジモンバトル
・アロハリンクス
などなど…多分記載できてないものあります。
龍が如く8の設計思想として良かった点は、それぞれの要素が足し算的であるということ。
龍が如く8の魅力ではありますが、どれも全部遊ばないといけないとなると、途端にゲームとしてはいかがなものか…というものになってしまいます。
ちょっと触ってみて、つまらなかったら辞めればいいし、面白かったら時間をかけて遊べばいいのです。
サイドコンテンツはあくまでサイドコンテンツであるというスタンスを崩しません。これらを遊ばなくてもメインストーリーを進められます。
じゃあサイドコンテンツを遊んでもメインストーリーに何の影響もないのか?というとそういう訳でもありません。
サイドコンテンツを遊んでいると装備を強くできたり、人間力が上がったりしてメインストーリーのクリアが容易になります。
大事なことなのでもう一度
サイドコンテンツを遊んでいるとメインストーリーのクリアが容易になります。
ゲームの設計が間違っているとサイドコンテンツを遊んだにも関わらずメインストーリーのクリアが丁度良く難しいなんてことが起こります。
ゲーム好きな人がゲームを作る時に起こりがちな罠です。
オフラインPvEゲームというのは基本的にTime to Win が良いのです。
※この考え方は「モンハン」「ELDEN RING」でもその通りになっていると思います。
そして何より、龍が如く8ではサイドコンテンツの幅が広いというのが特徴です。
がっつり時間をかけて遊ぶサイドコンテンツ「ドンドコ島」「スジモンバトル」
街を歩きながらNPCに挨拶するだけの「アロハリンクス」
損する可能性もある「賭け麻雀」
コンテンツ量もさることながら、いろんな遊びが詰め込まれていてすごく雑多なゲームです。やはり「ELDEN RINGS」のようなストイックなゲームとは真逆を行くゲームです。
トータルエンターテイメントが上手
上記の通り、設計思想が良くて面白くならざるを得ないだろ!というのが龍が如く8というゲームです。
サイドコンテンツも適当じゃなくて意図があって作られてるな~というのを特に感じるのが「アロハリンクス」です。
【アロハリンクスとは】
アロハリンクスというアプリを利用している人に挨拶をするとその人との友好度が上がっていくというサイドコンテンツです。
そこらへんを歩いているNPCの中に時々にっこりマークが付いている人がいて、それがアロハリンクスを利用しているという証です。
四角ボタンを押すと、主人公:春日が「アロハ~」 NPCが「Hi」と返してくる…だけ!!、遊びとしてはそれだけのコンテンツです。
仲良しな人が増えてくると人数に応じて装備がもらえたりします。
これ、報酬があるのは大事ではありますが、何かインタラクトできる人がそこらへんに歩いているというのが非常に良かったです。
インタラクトすると挨拶が返ってちょっと良さげなSEと一緒に友好度がちょこんと上がる。
感覚的にはマリオのコインに近いです。
取りに行っても取りにいかなくてもクリアには直接関係ないけど、取るとなんとなく得した気分になれるやつです。
アロハリンクスのフレンドがいるだけで、街を行き交う人が「なんかいるやつ」「近づくと戦闘になるやつ」の2種類だけじゃなくなります。
次の目的地に行くまでにできることのバリエーションが一気に増えたきになりませんか?
実際は挨拶できる人が増えてるだけなんですが。
まあ私の妄想・感想でしかないんですが、「プレイヤーが街を歩いている時の遊びを増やそう」「得した気分になれる何かをポツポツと置いておくことによってプレイヤーのモチベーションを維持したい」という意図をもってそうだな…と。コンテンツとしてはすごくさりげないのですが、その効果たるや絶大だと…思っています。どうでもいい人からしたら何もしなくても良いだけですしね
メインストーリーはどうだったか
ちなみにメインストーリーは「うん。そうか。」という感想に留まります。
前作の龍が如く7の方が好きですね。
如く8の主人公って春日というよりは桐生なんですよね。
いや、どっちもなんだけど、落としどころとしては桐生のウェイトが重い。
龍が如くは7からしか遊んでないので、そこらへんがやっぱり「うん。そうか。」としかならなかった…。
一応、桐生の過去を振り返るみたいなサブクエスト的な…これもサイドコンテンツか…あるんですが、やっぱりそれは私が体験したことではないし、のめり込めないんですよね。
というわけで、この記事を見て龍が如く8遊ぼうと思ったそこのあなた!
一旦、龍が如く7を遊びましょう!!
7に大満足したあとに8をプレイ
7も8もコミカルな中に人情あり現実あり何でもあり…みたいなノリで面白いですよ。
そして、私と一緒に9が出るのを待ちましょう。7もそこそこボリュームあるので、7遊んだあとすぐ8遊ぼうとはならんかもしれない…。
まとめ
主人公の春日君、昔のRPGが好きという設定です。
実際にSEGA社員の中にこういう人がいて、昔のRPGみたいなゲームを作りたいと思ったんでしょうか。
「昔のRPG」という言葉っ面に囚われず、上手く現代風にコマンド式RPGを落とし込んでいる、間違いなく「現代のRPG」というのが私の感想となります。
というか昔のRPGの面白さってコマンド式RPGとかじゃなくてトータルエンターテイメントないし世界の探索みたいな所だと思っています。
そういう面白さの本質がしっかりと捉えられているゲームでした!!
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