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コンブチャが美味しくない理由②

前回に続き、コンブチャが美味しくならない理由とその根元を考察していきます。是非ついてきて下さい。

儚い流行

「紅茶キノコ健康法」が出版されたことで、日本では1975年初頭から一年はコンブチャが大流行した(最大で300万人が育てていたと言われる)のですが、「紅茶キノコ健康法」巻末の申込書から無料で株を入手したはいいものの、当時は誰も詳しいことを知る人がおらず(今もほぼ同じですが)、一度紅茶を入れた後にどのように管理して良いか分からずにそのまま放置してしまった方が大半でした。
その結果、液体の酸味は強くなり、スコビーと呼ばれる微生物の代謝産物である不溶性食物繊維がグロテスクに肥大化してゆき、不快な程のツンとした酸っぱい香りを放つようになってゆきます。そんな得体の知れないものを飲もうとする人はほとんどおらず、あっという間に流行が終焉に向かった訳です。

当時のレシピ

日本で戦後の物不足から紅茶消費が少しずつ普及の兆しを見せ始めたのは、1970年の万国博覧会の時で、当時は贈答品の需要が中心でした。そして、1972年(昭和47年)の紅茶の輸入自由化や雑誌テレビなどのマスメディアによる情報の提供、1980年後半の缶やペットボトル入り液体紅茶飲料の登場により紅茶製品は一気に多様化しました。

「紅茶キノコ健康法」では、このようにレシピが書かれています:

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