BFの思い出(なんで?編)
全てのゲームに言える事だとは思うが、このゲームに関しては「なんでや」と思える事が多々ある。
この「なんでや」は所謂システムやゲーム性に関する愚痴ではなく、誰も悪くないし、どうしようもない状態で起こるアクシデントの事である。
従ってBF1に関する批判などではなく、あくまで苦笑いで済むあるあるだとでも思って欲しい。
プレイした事がある方ならわかってくれる筈だ。
リスポーン地点が最悪
基本的に出撃する時は大抵、選択した出撃ポイントの周辺にランダムで復活する。
どうやら大まかにこの辺りから出撃する、というポイントはあるらしく、そこの範囲内でかつ、敵がいない場所にいきなりポンと現れる訳である。
この他にも仲間の分隊が攻撃を受けておらず、複数人でいられるスペースがあれば、その近くに復活も出来る。
問題なのは、このリスポーンは完全にランダムであり、64人が入り乱れる戦いの中で完全に安全な場所は少ないという点である。
仲間がいるのでポンと出撃したら、敵の銃口が今まさに火を吹く瞬間だった、なんて事はしょっちゅうである。
『復活した目の前に対戦車手榴弾』
『絨毯爆撃地帯の真ん中にリスポーン』
『走ってくる車の進路上にリスポーン』
『復活したら真後ろにショットガンを持った突撃兵』
などなど。
ここまであっという間だと、この兵士は何のためにここまでフル装備でやってきたのだろうと哀愁の念を抱かずにいられない。
酷いものだと『銃剣突撃の目の前にリスポーンして味方の盾になる』『馬が槍を構えている目の前にリスポーン』なども起こりうる。
これらの倒され方をしてしまうと、看護兵が注射器で復活させることが出来ない。
つまり再出撃待ったなしなのである。
無駄にデスが1つ増え、出撃するまでの待機時間は怒りを通り越して悟りの境地である。
敵が使うと強いが自分が使うと当たらない
どんなFPSゲームでも存在するのは、武器の性能差とその扱い手の評価である。
どうやったら効率的に敵を倒せるか攻略サイトを覗いてみたら、「この武器が強い!」とレスが盛り上がっているので、試しに使ってみたら全く当たらない…。
そんな事が多いのがFPSというゲームである。
BF1は比較的武器の性能差で強弱が付きずらいゲームバランスになっている。
状況に応じて使い分ければ、どんな武器でも活躍はできるのだが…。
それでも敵はやけに使っている人が多いのに、自分が使うと全くキルの取れない武器は誰しも1つはある筈だ。
「その武器でそんな芸当できるのか…」と感心しつつ、試そうと思っても全く出来ない。
そんな腕前の敵には畏怖と同時に嫉妬も覚える事は多い。
まあ、あまりにも珍妙な武器で倒されると最早、理の外の存在としか思えなくなる訳だが。
ダメージ、精度共にお遊び性能の世界最少のピストル『コリブリ』で倒された時なんかは特に。
神技を目撃
当たり判定、操作性共にかなりシビアなこのゲームで凄技を行えるという事はそのまま、ゲーマーとしての技量を如実に表していると言える。
敵味方問わず、目を疑うような凄技を目撃する事もたまにある。
このゲームではキルカメラというシステムが採用されているサーバーが殆どである。これは自分を倒したプレイヤーの動きを赤い輪郭で表示されるというものである。自分を倒したプレイヤーがどこにいたか、何の武器を使っていたかが分かる。
必然的に敵の神技を見る機会は多い訳だが、その中には目を見張るようなものがある。
『超超超遠距離狙撃してくるゴルゴ13みたいな偵察兵』
『こっそり前線に忍び寄って戦列を蹂躙していくワンショットキルのショットガン突撃兵』
『永遠に破壊されず、でも前線に居座り続ける立ち回りうますぎな戦車』
『ゲーム開始直後から終わるまでずっと敵を薙ぎ倒し続ける特殊兵科プレイヤー』
『空に敵の飛行機が1秒でもいる事を許さないエースパイロット』
などである。
こういうプロフェッショナルが1人いるだけで戦線が崩壊していく事も珍しくない。
この兵士さえいなければ…という勲章ものの英雄が多いのもBFというゲームの特徴かもしれない。
もっと恐ろしいのは、物理的に可能とはいえ、奇跡を起こしてくるタイプである。
『野砲で飛行機を撃ち落とす砲兵』
『狙撃で搭乗員だけを射殺する偵察兵』
『マシンガン相手にリボルバー1丁で悉く返り討ちにするハンドガン愛好家』
『慣性を利用して乗り捨てたバイクを敵にぶつけるロードキラー』
『飛行機で敵を轢くパイロット』
こんな風にやられると心がポッキリ折れてしまうし、こういう化け物がいると大抵試合は負けてしまうのである。
真似してみたいが出来るようなものではない。
恐ろしい事にほんの一部は「狙って」上記の様な事をしてくる者がいるのだ。
果たしてどれほど修練すればそんな事が出来るのだろうか。
ターミネーターが混ざってる
BFはきちんと体の部位ごとにダメージの倍率が違う。
胴体なら1.0倍の攻撃も頭部に当てれば1.7倍になったりする。もちろんゲームなので出来る事で、ショットガンを至近距離で撃たれればどこに当たっても即死である。
このシステムが為に、キチンと狙って打つ重要さが際立つのである。
問題はこのダメージ倍率で、手足ではダメージがあまり入らないため数発打っても死なない敵がいたりする。
マシンガンを乱射してめちゃくちゃ弾が当たっているのに、腕や足に当たったと見なされ倒せない事が往々にしてあるのだ。
そうこうしているうちにこちら側が競り負けて、倒される。敵の体力を見ると残り10くらいで踏ん張っている。
こんな状況に陥ると私は必ず「ターミネーターか!」と叫んでいる。
手足だけとはいえ、あそこまで蜂の巣にされて元気に走り回る様はやはり人間ではない。あのタフネスはT-800型といい勝負である。
たまに起こる突然死
戦闘という行為においてKIAという死因がある。これは「作戦行動中死亡」を意味し、端的に言って『戦闘中に敵じゃない要因で死にました』というひどく大雑把な死因である。
たとえば戦闘中の不慮の事故で死亡した時などはKIAなどが適応されるようだ。
このシステムはキチンとBFにも搭乗しており、例えば飛行船が降ってきてペシャンコに潰された場合に起こる。正確に言えば打ち落としたプレイヤーに起因するのだろうが、これは事故として扱われ、KIAになる。
これが何故か、突然発生することが稀にある。
正直言って理由は不明である。
走っていたら何かわからない爆発が起こった様なリアクションでプレイヤーのキャラクターがビョイーンの跳ねて倒れ込む。上にはKIAの文字出て、キルカメラも当然機能しない。
何で死んだ?と首を傾げながら再出撃である。
度重なる戦闘で心臓が限界に来てしまったのだろうか。そうなってもおかしくない凄惨な戦争であった訳だが…。
兵士がバグる
64人が同時に接続し同時に戦う本作では、やはり通信エラーによるバグは避けようもない事である。
そのバグが起こると非常に奇妙な行動をとる兵士が現れる。
『ハンドガンの様にライフルを構える』
『屋外でルームランニングする』
『壁に突き刺さっている』
『上半身が消えている』
『ずっと撃たれているリアクションを取り続ける』
『突っ立ったまま高速移動』
『手足がおかしな方向に捻れる』
『無限にリロードし続ける』
などなど夜に見たら卒倒ものの光景が広がる。
しかも敵の場合は、当たり判定が消えたり、ワープしたりとマトリックスもかくやと様な挙動となる。
この為著しく不公平な戦いになる事もありうるので、あまりネットワークが良くないプレイヤーにはサーバー主からキックされてしまう事もある。
確かに見ている分には楽しいのだが、それが襲いかかってくると戦うどころではなくなってしまうので致したないだろう。
BFシリーズは凝った作りのゲームであるが故、上記の様な事も起こるのだ。
戦いの中に起こるふとしたアクシデントもまた戦場リアリティの醍醐味だろう。
これがゲームで本当に良かったと噛み締めて、苦笑しながら楽しもう。