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BF1の思い出(大量キル編)

BF1の醍醐味というならばそれはやはり相手を倒す事だろう。

銃で撃つか、鈍器で殴るか、爆弾で吹き飛ばすか、乗り物で撥ねるか。

これらの行動は俗に「キル」と呼ばれ、相手を倒したことを示すマークないしはプレイヤー名が独特の効果音と共に表示される。

どのルールであっても、基本的にキルは前提条件であり、中にはそれのみを根幹に設定されたデスマッチルールなども存在する。

あくまでも勝つための手段の一つではあるのだが、敵の戦力を削ぎ、敵のしたいことを妨害する上ではやはりキルしてしまうのが手っ取り早いのだ。

そんなキルがおいそれと出来ないのがBFの辛いところだろう(少なくとも私には)。
初心者などは適当に歩き回っているだけで敵と遭遇したり弾丸が飛んでくる中で、的確に銃撃戦を行うなど難しい話なのだ。

だからこそ、敵のキルを取った際にはこの上ない達成感や到達感がある。
工夫を凝らし、技術を磨き、相手の思考を読んで倒す。
これこそキルの醍醐味である。

もっと上手くすれば、1人だけじゃなく、何人もの相手を倒すことすらもできる様になる。

こうなると爽快である。

『チャキン…チャキン』と次々に自分が葬った相手の名前が画面に表示されては消えていく。

何人もの人間が恐らく、キルカメラ越しに私のプレイを見ている。私の装備した銃やドックタグを見て「こいつにやられたのか…」と歯噛みをしている、筈だ。

中には自分より断然プレイスキルの高い者もいるだろうに、ちょっとした偶然と不幸で倒せてしまったりする。

これが堪らないのだ。
この瞬間を見る為にBFをしていると言って過言ではない。

無敵のエリート兵

各ステージには大抵、エリート兵キットというアイテムが存在する。

これはステージの特定の場所にある木箱の中に一定時間置きにリスポーンする。
敵味方すら関係なく誰でも装備ができ、強力な武器と装備を手にする事が出来る歩兵専用の強化アイテムである。

誰かが装備している間はリスポーンはせず、装備した者が倒されて数分するとまたリスポーンするのだ。

多少の差はあるがその恩恵はすさまじい。
弾に被弾してもダメージを受けにくなる。歩く壁として味方を守る事も、沈まぬ防衛線として固定砲台になる事も可能だ。
手にした武器は何も強力。近寄る敵を瞬く間に相手を倒す事が出来、束になっても薙ぎ倒せるだろう。

それどころか一部の兵装では戦車や爆撃機ですら難なく沈める恐ろしい存在となる。

代償に足が遅くなり、体力の自動回復がかなり遅くなる。
加えて何かしらのマスクをかぶる為、視界が悪くなりキチンと敵を狙う事が難しくなる。

おまけにエリート兵を倒すと専用のポイントが貰えるため、敵からするとボーナスエネミーの様な立ち位置になる。

だがそれら迫り来る敵を薙ぎ倒すだけの実力があれば、手のつけられない怪物として戦場を蹂躙する事が出来る、ロマンの塊の様な武器なのだ。

敵の死角をついた場所から突如現れてみせるとそれはもう面白い。
パニックになっている相手を強力な武器で蹂躙すれば、ほぼ一方的に相手を刈り取る事が出来る。
残るのは敵の屍の山である。

ただ、何故かは分からないがこのエリート兵を見かける度、是が非でも殺そうとやってくるバーサーカーも一定数いる。
自分の命や仲間の命すら二の次、必ず殺せとばかりに銃剣突撃を何度も敢行してくるのである。

いかに無敵のエリート兵といえども接近戦は例外。問答無用の一撃死なのだ。
ある者は銃弾の嵐の中、ある物は燃え盛る業火の中を絶叫しながら迫ってくる。はっきり言って怖すぎである。

側から見れば彼らの方が本当の意味でエリート兵かもしれない。

陸の王者、戦車

タンクという概念が生まれたのは正しく第一次大戦からである。
このBF1にもそれらを汲み取っていくらか戦車が登場する。

最新鋭、切り札として引っ張り出されたその経緯から本作でも勿論強力な兵器として登場する。

その際たる特徴は圧倒的な強度。生半可な銃弾ではダメージはおろか動きを止めることも出来ない。
普通の手榴弾でも焼け石に水だ。専用のロケット砲や爆弾が無ければ何人人手があろうとも無意味である。

それでも健気に立ち回る兵士に向けられるのは大口径の榴弾砲と機銃である。
看護兵ばかりの集団に出会したり、狙撃兵ばかりの丘に強襲をかけたりすればどうなるかは語るまでもない。

偶にノリの良い狙撃兵が命乞いとばかりに銃をブンブン振ったり、その場でしゃがみまくったりしてアピールしてくることもある。
その必死さはエモーションなど無いのに「助けてくれ!!見逃してくれ!!」と言っているのが手に取るように分かるほどである。

ノリに免じて助けてやるか、許すまじと吹き飛ばすかは運転手次第。

実際やってみると分かるが、割と見逃してくれるノリの良い戦車乗りも多い。
「やめて!やめて!」と銃を振ってみると「しょーがねぇなぁ」と言わんばかりに砲台を上下に振って(頷いて?)、そばを迂回してくれることがあったりするのだ。

エンジンを唸らせつつ去っていく様は感謝と感動と若干の気恥ずかしさを齎せてくれる。

大空の魔物、爆撃機

別に爆撃機に限らないのだが、敵がまとまった場所で手っ取り早くキルを取るなら爆弾を投げ入れてやることだ。
そしてそれを最も簡単に行えるのが航空戦力である。

大小様々な機体があるが、中でも地上を蹂躙するために生まれたのが爆撃機である。
飛行機としてリスポーンできる広いステージで、上空から爆弾の雨を降らせてまとめて吹き飛ばす事が出来る。

特に対人用のクラスター弾を大量に投下する「イリヤーム・ロメツ」はその圧倒的な攻撃範囲と攻撃力も相待って恐ろしい兵器となる。

制空権が確保されている上空からこの爆撃機が雨霰と爆弾を降らされればもはや逃げ場がない。
急いで制空権を確保するか、相打ち覚悟で撃墜するか。

何にしてもさっさと落としてしまわないと、一回の爆撃で2〜3分隊が消し飛ぶことになる。
上手い人が扱えば、いつまでも空に居座る恐怖の大王になってしまうだろう。

レーダー上に残る味方のデスを表す青いドクロと吹き飛んでいく仲間を見た事がある人なら、その恐ろしさが伝わる筈だ。

リーサルウェポン、巨大兵器

ほとんどのステージでは、どちらかが劣勢になると巨大兵器が現れる。
装甲列車、飛行船、弩級戦艦などである。
数名が同時に登場し、運転士が迫撃砲や爆撃を行いつつ、数門の火砲で敵を一掃する連携必須の一大兵器である。

その火力、耐久力は通常兵器の比ではない。
戦車の装甲をも削り取る火砲が複数付いており、本当の意味で近寄る敵を全て薙ぎ倒す事が出来る。
プレイヤー次第では劣勢をひっくり返して逆転勝利すら成し得るのだ。そしてそれを成し得るという事は、それ程の敵を薙ぎ倒していることに他ならない。

勿論巨大兵器といえども弱点はある。その巨体ゆえ、対兵器武装には格好の的でありお世辞にも小回りが効くとは言い難い。
なんの備えもなければ、あっという間に火を吹いて大爆散してしまう。

しかし手足の様に扱うことさえ出来れば、勝利までの間、一方的に相手を屠殺する恐ろしい怪物になる事は間違いない。


試合結果のキル数がおかしなことになっている人は大抵これらで大暴れしたか、狙撃兵で相手をブチ抜きまくったかのどちらかである。

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