[中編] 医療AIによる衝撃のオンライン無人クリニック診療の近未来
第2次ベビーブーム世代による医療構造の変革
2040年不可避の第2次ベビーブーム世代の波紋
2025年には、団塊の世代(1947~1949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者となります。
年金制度や医療制度は、高齢者数の急増に対応しきれなくなり、大きな負担がかかることが予想されており、特に、医療・介護人材の確保や、医療体制、年金制度の維持が困難になることも大きな課題となっています。
さらに団塊世代の子供世代である第2次ベビーブーム世代も体力減退や大病にも罹りやすい50代を迎えますが、さらに2040年にはこの世代のほとんどが高齢者層へ推移することになります。
2040年以降は団塊世代から第2次ベビーブームまでの出生率の特別に高い世代が高齢者層になり、医療費の負担が日本史上最大の時期にさしかかることが確実視されます。
情報源:人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)総務省統計局
すでに2021年度には後期高齢者の窓口負担割合の法律改正が行われ、2022年度10月より一定所得を条件に75歳以上の後期高齢者であっても、それまでの負担率1割から2割負担に引き上げられています。
団塊世代や第2次ベビーブーム世代の高齢者層への移行による医療費の増大だけでなく、生産労働人口の減少という逆進性の高負荷状態はほぼ間違いなく訪れる近未来です。