介護予防体操を

家の近辺をウロウロしているだけではわからないことが山ほどある。
電車を乗り継いで立川に向かった。
選挙前のかき入れ時でも、区と区の狭間のわが家の周りは静かなもんだ。玄関ポストにチラシは入るものの、お願いコールひとつ聞こえない。比べて、登戸や立川駅の前には、たすき掛けの立候補者が立ち、乗りかえを急ぐ人たちに声を掛け、チラシを配る人たちでごった返していた。ちょっと歩みを緩めようものなら、立候補者の顔と名入りのチラシ類を手渡そうと、応援団がすっ飛んでくる。私はここの住民じゃないのよ~とつぶやきながら、受け取らないで通り抜けるのも疲れる。
いつもの選挙前と様子が違うのは、やたら大勢のいかつい警察官が列を組んであちこちに立ち塞がっていることだった。何やら不穏な空気…。このピリピリ感はテレビのニュース画面で見るのとは、だいぶ違う。
そもそも朝から立川に向かったのは、おひとりさまのグループで年に一度だけ行っている「介護予防体操」の日だったから。血行やリンパの流れを良くする方法、筋力アップ、体幹維持の体操など、2時間たっぷり体を動かす。
講師は杉並区の認定「介護予防運動指導員」。知りあいの紹介で、私たちのグループで教えてくれるようになってから6年目になる。
椅子に座ったままで手足を動かしたり、柔らかいボールやゴム状の紐なども使うこの体操、ラクそうに見えても、けっこうきつい。「家でも毎日続けて下さいね」と言われ続けてきたけれど、ちっともやっていない。今回はとくに、からだの隅々がが衰えているのを実感した。
ただ歩いているだけではだめみたい。伸ばしたり、曲げたり、顔から首すじ、手足の表面をやさしく撫でてあげる、毎日、自分をいたわり愛でてあげることが大事なのだな。


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