壁に惑わされないで!
103万、130万円と年収入の壁の話が飛び交っている。私が主婦と呼ばれるようになった50年以上も前から続いている「主婦は外に出て働くな」「夫と子どもの世話が第一の仕事」という圧だ。名字が変わって、旦那や子どもの世話をするのが女の幸せ、女ならそう思うのが当たり前・・・と言われ続けてきたけれど、私だけ違和感の中にいた。疎外感のなかで、私は黙々と自分流を貫いてきたけれど、世の中今でも変わっちゃいない。
50代以下の夫婦はほとんど共働きの時代、なのに、相変わらず、主婦たちは働き控えをしている、この現実、実にもったいない。
いっとき実質収入が減ったとしても、働けるだけ楽しく働けばいいじゃないの、キャリアと能力を積み重ねてステップアップしていくのが、長い目で見れば自分のためには絶対お得。壁なんて無視すればいい、エネルギーを他に向けないで・・・、子どもはあっという間に自立していく。特に夫や男の子は甘やかせば甘やかすほど、ひとりじゃ何もできない落ちこぼれ人間になってしまう。私がやってあげなくちゃ・・・、なんていうのは思い込みだ。
パートではなく正社員になって、あるいは起業してでも、思う存分能力を生かしてほしい。主婦の役目とか女の幸せとか、そんな目の前のことにだまされないで、自分の一生を大切に、自分の能力を信じて力をつけていってほしいと、女性たちには声を大にして言いたい。