わかりやすく楽しく書きたい

取材の後の、実は原稿書きが大変なのだ。今回の掲載誌は、いままで依頼されることが多かったタウン誌と違って、お硬い一般新聞。読んでいる人は多分シニア中心だろうから、へんに柔らかい書き方をすると突き返されるかもしれない。とはいえ、殿方から借りてきたような文章は私らしくない。偉くて偏屈な先生に私がインタビューする際には何も言わないのに、わかりやすくまとめて書いた原稿の、言葉の使い方や言い回しに文句をつけたくなる男性は今までもいた。特に一冊ものを書き上げたあと、どうにも気に入らないと直しまくる男の編集者は、過去に何人かいた。わざと堅苦しく、回りくどく、「しかし」とか「すなわち」とかを使いたがる。男の書く文章って、常に上から目線で本当に嫌いだ。さすがにこの年になると、こういう言葉遣いをすれば気に入られるかなと、上手に合わせる術も使えるようになったが、内心は嫌だ、嫌だ・・・。
今回は、肝臓啓蒙記事スタートの原稿だから、行きつ戻りつ、文章量の割りには時間がかかりそうだ。でも取材相手の金沢大学付属病院の教授先生は、けっこう若かった。あまり取材を受けた経験もない・・・、とみた。でも、話が脱線ばかりしていて、肝心の内容があまり深くなかったなあと反省だ。
体力がなくなると、長い文章を書くのも嫌になる。息切れがするのだ。誰が読んでくれるのかわからないけれど、こういう自由なスペースに文字を打ち込んでいくのが、一番楽しい。

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