下北沢散策
開催中の息子の絵画展にかこつけて、友人たちと連日の下北沢ランチ。本日顔を揃えたのは、子育て時代をともにした集合住宅のオールドママ友たち4人だ。お互いの子が赤ちゃんの時から良~く知っている。子どもたちは覚えていなくても、親戚のおばちゃん感覚で集まってきてくれる、息子の絵の応援団でもある。
「シモキタは50年ぶり、いや30年ぶりだわ」とやや興奮気味で、すっかり変わってしまった駅周辺の街並みをワイワイ言いながら歩き回った。
「よく通った生地屋さんはどこ?」「たしか市場のような店が集まっていたところがあったよね」「こんなに古着屋さんばっかりだったっけ?」「長男の同級生のお母さんがこの辺りでバッグ屋さんをしていたはずだけれど」「駅の出口そのものの場所が変わってしまったのね」「うーん、どこだ」
やっと「peacock」と看板があがったビルを見つけて、「あー、この場所、この場所」と、はじめて全員が納得した。小田急線の方はすべてが変わっていて全く面影がない。でも、細い路地奥には、確かに懐かしいかすかな匂いを嗅ぎ取った。
人生最後のコーナーに来て、共通の思いを分かち合い噛みしめることができる友人たちの存在が、嬉しい。ありがとう。