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なぜ彼に惹かれるのか

日常生活で誰かと何かを分かち合ったり
肯定してもらうことが
極端に少ない人生だったと思う

ASDの特性なのか
コミュニケーションがいつも課題だった

人に関心がないから相手に質問できない

自分が人と違うことを自覚しているから
自己開示がこわい
自分のことを話すことがこわい

会話がとにかく難しい
ずっと1人で考えたいことを
気が済むまで考えたい

去年いよいよ社会に馴染めず
ぺしゃんこになった時
すがる思いで永野さんの言葉を聞いていた

気持ち悪い表現かもしれないが
抱き締めてもらってる感覚があった

大衆からズレている感性や
器用に生きられないこと
同じく苦しいよ
同じく惨めだよ、と

私の陰鬱した思考に
ダナ氏もほとほと呆れているのを感じた
呆れているというか
もう何もしてあげられないという
彼もまた絶望していたかもしれない

ただ1人の理解者なのに
その状況が悲しかった

私はあの時期
落ちるところまで落ちて
たくさん発達障害のことを調べて
なんとか対処しようとしていた

永野さんは苦しみや惨めさを
最後は笑いで締めくくってくれた

きっとみんな苦しみを持っている
終わらないストレスを
麻痺させて散らして
それぞれの方法でなんとかみんな生きている

昔読んだ本で
「人は生きるために狂うのだ」
という一節があった

永野さんが出ているコンテンツばかり貪り見て
側から見たら私は狂っているだろう

だけどそれはなんとか生きるために必要だから
そうしていたに他ならない

考えるだけで暗い気持ちになる場所に
属する期間もあと半年となった

あと半年どうか穏やかにやり過ごしたい
永野氏の存在に癒されながら
なんとか

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