秋田の地域活性化を胸に1つ1つ愛情込めて作る料理は、お客さんの心に残っていく
老舗中華料理店の店名と味を引き継ぎ、故郷である秋田の地で念願のお店を開店。今では、ラーメン激戦区の秋田県で一番美味しいと大人気のラーメン屋さんです。
お客様のニーズに合わせて、微妙にアレンジするなど繊細な心配りを実践されている"佐藤 堯"さんにお話を伺ってきました。
<プロフィール>
*出身地:秋田県秋田市
*経歴:
仙台市の調理師専門学校に通いながら、老舗中華料理店"夜来香"にご勤務される。
調理師専門学校卒業後、ホテルの中華料理店で活躍され、中華料理店"夜来香"に戻られる。
夜来香 店主の引退による閉店がきっかけで、秋田に戻り、一代目の後継者として、"麺や二代目 夜来香"を開業。現在に至る。
*現在の職業および活動
麺や二代目夜来香(イエライシャン)店主
■愛情を込めることの大切さ■
記者:小学生からの夢を実際に叶えられるまでに、気付いたことや変化したことはありますか?
佐藤さん:昔は、自分が作りたいものを作るという気持ちが強かったのですが、今は、お客さん目線で全世代の方に喜んでるもらえるようメニューを考えています。
ラーメン屋にはこだわりが強くてメニューが数個しかない所もありますが、親方から、「お客さんが感じてくれないと意味がない」と学びました。
特に、0歳から85歳までの客層が居るので、自分のこだわりよりもお客さんに喜んでるもらえる味を心がけています。
記者: 親方に出会う前と後ではどんな変化がありましたか?
佐藤さん:料理にはすごく厳しかったです。ちょっとでも納得しないなら出さない。「100点のうち1割は愛情だ。どんなに頑張っても、どんなに腕の良い料理人でも95%しか出せない。残りの5%は気持ちを込めないとダメだ」と言われてきました。学校では、だた美味しいものを作りたいという思いだけで、考えた事もありませんでした。
しかし、親方からは、「気持ちを込めることが一番大事なこと」だと学びました。
■プロとしての姿勢態度■
記者:すぐに感覚でわかりましたか?
佐藤さん:親方を観ていると自然とわかるようになっていきました。お客さんをみて、力仕事をしている人には塩分高めにしたり、おばあちゃんであまり食べれないと思ったら麺を少なくしたり…その姿を常に常に観ていたからそれがプロとして当たり前の姿だと影響を受けました。
記者:生き方も変わりそうですね。
佐藤さん:はい。特に、人として変わったのは、子供が生まれてからですね。家族連れや小さい子に対してアプローチが変わってきました。
■外に出たからこそ感じる秋田への想い■
記者:秋田の魅力は何ですか?
佐藤さん:人が優しい、親切、気さく、空気・水が美味しい、地元愛が強い。
記者:具体的にはどんなところですか?
佐藤さん:甲子園の時、金足農業の熱狂はすごかったです。街中に人がひとりも居なくなりましたから。また、冬は、雪で車が埋まってしまったら、一斉に人が出てきて助ける光景をよく目にします。自分を犠牲にしてでも人のためにやるくらい優しいし親切です。以前、ラーメンを残した若いお姉さんが、ティッシュに「とても美味しかったけどお腹いっぱいなので申し訳ありません」とメッセージを残してくれたこともありました。
記者:これから秋田にどんなことを取り入れる必要があると思いますか?
佐藤さん:魅力的な働く場所や給料体系がないから、若者がみんな秋田から出で行ってしまう。秋田には良いところがいっぱいあるのにPRができていない。また、サービス面など都会から学ぶべきころもあるが、新しいものを受け入れない県民性があるので、同じvisionを持った若者が協力して魅力ある場所を作っていきたい。
しかし、リーダーなど「出る杭は打たれる、足ひっぱり」のために団結して発信できない県民性がある。
もうこれはやめたい。自分たち若者世代が一致団結し、「失敗を恐れず実行に移す」必要があると思います。
■子供たちの未来のために■
記者:今後の夢・目標・visionは何ですか?
佐藤さん:お店には、0歳から85歳のお客様がいらっしゃいます。生まれて初めての当店のラーメンを食べて、その子が大人になって自分の子供を連れてきて、また20年後には孫を連れてきて、、、秋田の人が集まる第二の家にしたい。これが夢です。
10年前より変わってはきているが、他の県のように秋田の良さをもっとPRして、秋田の良いところを子供たちに残していきたいです。
**佐藤さんの詳細情報についてはこちら ↓↓ **
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掲載記事 : https://akita.keizai.biz/headline/2531/
編集後記
今回、インタビューの記者を担当した小林と黒田です。
佐藤さんのお話を伺って、暖かいお人柄から秋田の魅力を存分に感じた時間でした。外から情報を得るだけでなく、実際に秋田に行き秋田の方と交流して、より秋田の素晴らしさを実感しました。
先日、ラーメンを食べに行った時の写真です。強さの中にも優しを感じられる佐藤さんのラーメンは、とても美味しかったです。
ぜひ皆さんも、秋田に足を運んでみてください。
ありがとうございました。
この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。 https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36
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