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ご縁を大切にチャレンジし続ける23歳の勇者、フードクリエーター”佐藤隼人”さん

一度、挫折を味わったからこそ、真の強さと優しさをもつ若き料理人"佐藤 隼人"さんにお話を伺ってきました。


【プロフィール】
●出身地 :神奈川県 
●経歴
会席料理店で料理を始める。調理師学校に入学し卒業後は六本木のミシュランのお店や神楽坂の日本料理屋で修行。スペシャリティコーヒーを取り扱うお店で多様なコーヒーの香りと味わいに料理への可能性に気付き、現在は料理の無限の可能性を発信している。
●現在の職業および活動 
*ケータリング
*出張料理
*フードクリエイター
*料理教室 主催
*コーヒーと和食の融合


■料理との出会い■

記者:本日は、インタビューを受けて下さりありがとうございます。では、よろしくお願いします。

佐藤隼人さん (以下 隼人さん):よろしくお願いします。

記者:いつから料理をやっているのですか?

隼人さん:16歳からです。その前からお菓子を作ったりしていました。

記者:料理をやろうと思ったきっかけはなんですか?

隼人さん:母親がお菓子作りが好きでよくお菓子を作っていました。僕もそんなに料理をする方ではなかったけど、中学2年位の時に、たまたまブラウニー作るのを手伝ってみて"面白い"と思ったんです。
そして、周りの友達や先生に配ったら凄く喜んでもらえて、そのフィードバック欲しさに、お菓子作りが楽しくなり、次第に夢中になっていきました。

だから、最初はパティシエになりたくて調理師学校に入ったのですが、自分が作った料理でお客さんや友達が喜んでもらえるんだと気付き、そこから料理にのめり込みました。

記者:今は、なぜ、パティシエではなく、日本料理なのですか?

隼人さん:お菓子だけでなく、フレンチ、中華、いろいろ教わりました。包丁の使い方から出汁の取り方など…その中でも出汁の味が好きだったので日本料理の道に。

でも、お菓子のコンクールには継続して出場していたので、パティシエの方々との人脈が広がりました。今でも依頼があればお菓子も作らせていただいてます。
食べ歩きが好きでいろんな料理屋に行くのですが、フレンチや中華が多いですね。
その方が新しいというか、日本料理の技法とは違う食材や技法を取り入れることができるから面白いのです。

■出会いを通して、新しいものをクリエイトしたい■

記者:その好奇心、素晴らしいですね。そのきっかけになったのは何ですか?

隼人さん:きっかけは、コーヒーのお店に入ってからです。フレーバーや味わいが多様でした。

コーヒーは、苦い・酸っぱいだけの飲み物だと思ってたのに、全然違う!!

フルーツや花の香り、中には和食で使う食材のフレーバーもあったりして、「コーヒーを飲み物ではなく調味料と捉えてペアリングできるのではないか」と思ったのがきっかけです。

誰もやってないことなんで難しいけど…

特に和食の料理人は、一筋で何十年も修業している方が多いですが、僕はこの柔軟な表現の仕方が面白いなと思えたのです。
1つ1つ突き詰めるのもいいけれど、料理は多様ですので、好奇心を持ちながらいろんなジャンルの料理を勉強しています。回り回って日本料理に通じる部分があるので。

料理人はただ作るだけじゃない。新しいことを生み出すこと

これに1つ気付けたのは、恵まれたものがあったと思います。

■価値を発信するきっかけを創る■

記者:今後の夢はなんですか?

隼人さん:いっぱいありすぎて...

1つのことに縛られるのは嫌で、お店を持つのは1つの手段だと思っています。同じ世代の人ともよく話すけど、若い芽が摘まれる環境にある。学校の同期も80人程いたけど、ちゃんと料理をやってる人はたった2〜3人。厳しい世界なので才能があるのに摘まれてしまう。

だから、もっと若い世代にきっかけを与えたい。お店を広告塔みたいに発信拠点にして、この場所を使ってあなたの価値を発信しませんか。そういう在り方でいたいな。ジャンルや枠は決めずにいろんな人とセッションしながら、料理人としてだけではなくクリエーターとして、新しいものを創る人たちと切磋琢磨していきたい。

記者:本当に新しいものをクリエイトいくことが楽しいのですね。夢がない・やる気ない・欲が無いという3Yと言われる若者世代なのに、これだけ夢を持って実践されてて素晴らしいですね。なぜ、そこまで実践できているのですか?

隼人さん:夢があって大学行って、ちゃんと目標があって仕事している人は少ないと思う。僕は好きなことが見つかるのがすごく早かったので、スタートが早かっただけです。

でも、好きなことがあっても行動に移せない人が多い。アクションを起こすことはリスクもある。失敗したらどうしようとか、お客さんが来なかったらどうしようとか、実は、僕も毎日毎日、怖い。

でも、やってみたら何かしら得るものがある。失敗を失敗と捉えない。
どういう在り方で一歩踏み出すか。
アクションを起こすか起こさないかの差は大きい。だから、1つの決断が大事かな。それをさせてくれたのも「」「ご縁」なのです。


■枠に囚われず時代の最先端を行く■

記者:夢に向かって実践する中で一番大変だったことは何ですか?

隼人さん:稼ぐこと・自分のお客さん(ファン)を持つこと
これがどれだけ大変なことか分かりました。勤めていたらわからない感覚。”佐藤隼人”という名前でお客さんを呼ぶ、、、無力さを実感しました。
誰か来てくれるだろうという甘い考えでした。でも、1日誰も来ない。これが現実。
現実の厳しさ・怖さがあり、理想では仕事できないと気付かされました。

記者:一番うれしかたことは何ですか?

隼人さん:お客さんからのフィードバックをもらえることです。やはり、お客様が楽しんで食事をされている姿が頑張れる糧になっています。
いろんな人に応援していただいて、支えられて生きている。だから、そういう方々に貢献していきたいです。

記者:どんな風に貢献していきたいですか?

隼人さん:お店を立ち上げる話があり、それからいろんな人にプロジェクトに関わっていただいています。まずは、お店を形にすること。あとは、ちゃんと自分が料理人として地位を確立して、その人たちに何か貢献できることははないかといつも考えています。
働き方改革をされているレストランも多く、常に時代は変化している。だから、この時代の変化に沿うように合わせて生きていく。長期的な話だけど、いつか何か貢献できないかと思い、今、色々チャレンジしてます。わからないことだらけだけど、前向きな模索です。

記者:どのように時代が変わると思いますか?

隼人さん:今は、年齢や経歴の縛りや偏見、料理や食材の先入観等があります。しかし、これからはこのような枠がなくなる時代になると思います。
だから、SNSなどを通して自分の価値やコンテンツはいくらでも注目のされ方が変わってくると思います。お店を出す平均年齢は35歳位だけど、僕は23歳と若手の中でも一番若手。こういう人がいるんだなと少しでも感じてもらいたい。

安心・安全を求めた生き方ではなく、常に「自分自身の価値を発信していくこと」に意味があると思います。
それこそAIに仕事が奪われると言いますが、機械に使われるような生き方をしてはいけない。自分という存在をいかに発信していけるか、そこが重要視される時代に変化すると思います。


■自分の信念を軸に生きる■

記者:隼人さんのその芯の強さはどこから来ているのですか?

隼人さん:一回、挫折したことあるんですよ。
今は今で厳しいけど、修行時代は修行時代で厳しかったですね。毎日、毎日、1日16時間とか理不尽に怒られ続けてました。自分が何のためにこれをやっているのか、自分が何のために存在しているか、わからなくなる。

記者:大変な経験でしたね。でも、何が転機になったのですか?

隼人さん:自分でイベントを開催した瞬間からですね。自分ってこういう生き方なんだって自分の性格とか全部が肯定された瞬間でした。
自分は、本当に頑固なんですよ。でも、あの時、自分の信念は曲げなくてよかったと思えました。修行時代にすごく辛かったけど、自分の信念を律しなくてよかった。あの時頑張ってきてよかったなぁと思えた瞬間は、修行から2年後です。
辛くてもこの先に何か得られるものがあると確信になりました。
だから、今は、何があってもあまり動じない。

自分の生き方にはもう迷わないと思う。何をやっても面白いのです。


記者:動じない軸になっているものは何ですか?

隼人さん:「」ですね。周りに信頼できる人たちがいるから大丈夫!社会に入りたての頃は友達も知り合いも全然居なくて不安もありましたが、今は、軸がぶれても正してくださる人達がいます。 本当に感謝です。

記者:最後に一言伝えたいことはありますか?

隼人さん:「信念は曲げないこと」。まずは、自分のやりたいことをちゃんと見つけること。そうすれば、必ず協力してくれる人はいる。そして、一歩踏み出してみる「勇気が一番大事」周りの人が後押ししてくれるけど判断して「やる」とジャッジを下すのは自分自身。自分で「今変わる」と思わなければ何も変わらない。

そこで「勇気を持って一歩踏み出すことの大切さ」を伝えたい。

記者:素敵なメッセージをありがとうございました。


是非ご興味がある人はご連絡ください。

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料理長を務める 京橋 酛
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13112221/


編集後記

今回、インタビューの記者を担当した西口と土岐です。

隼人さんの芯の強さと新しいものをクリエイトしていくしなやかさを感じ、日本の若者は可能性を秘めている!この可能性を発信することが私たちの仕事であり、これを読んでくれた人が、何かしら心に届いたら嬉しいです。こういう若者がいることは、日本の希望だなぁと改めて感じることができました。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。 https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36



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