ワークスタイルインタビュー【ハイライト】篠田真貴子さん、松井しのぶさん・嶋田敬子さん
Widgeがインタビューした記事のハイライトをnote編集長がpickしてお届けするページです。まずは、元ほぼ日CFOで、エール株式会社 取締役の篠田真貴子さんのインタビューから。
篠田真貴子さん【エール株式会社】
2人目を出産された後の、「中間管理職×乳幼児がいる状況」への閉塞感と、「それでも仕事を続けることが自分のアイデンティティー」とおっしゃる理由…もう、自分の心を言語化していただいたのかと思ってしまう内容が盛りだくさんでした。
まずは、約一年間のジョブレス期間をの意義を振り返っていただきました↓↓
日々の仕事に追われて、改めて考える機会がなかった「誰にも頼まれてないのに興味を持ってやってしまうこと」とか、自分の「動機」であるとか、そういうところに改めて触れることができる時間をとれたことはすごくよかったと思っています。
さらに、ご自身の位置づけについても明確になって…
色々と声掛けていただいた内容のほとんどが“組織” “働き方” “キャリア”あとは“女性としての生き方”みたいな感じだったんです。CFOだったんですけど、ファイナンス系の話はほとんどないんですよね(笑)
経営陣としての経験と、組織を離れたからこそ見えてきた組織の課題について、ズバリなご意見を↓↓
現在、経営資源の中で何が希少で上手に使わないと駄目かって言えば、完全に「人」だと思っています。(中略)そこに対して経営の知識や仕組化の知見を授けられる人が、どうしても金融系の人が多いように私には見えちゃうんですね。
これはもう、首がもげそうになるぐらい頷き、共感してしまいました。
さらに話は「子育てと仕事」「女性の社会的地位」に発展し…
個人的に仕事を離れて改めて振り返ると、子どもを育てながら女性が「向上心を持って」仕事をするって、やっぱり大変ことなんだなと思ったんです。自分を振り返っても大変にご苦労さんだったなとすごく実感しています。
その観点で今の20代・30代の方々とお話をすると、その方々が抱えている不安や悩み・苦しく感じる事が、私が経験してきた事とほぼ全く変わっていないんです。
篠田さんでもそう思っていらっしゃったんですね…。様々な悩みを抱えている女性が、個人の問題ではなく、社会問題なんだと気付くきっかけになるといいなと感じました。篠田さん、本当にありがとうございました!
松井しのぶさん・嶋田敬子さん【株式会社ユーザベース】
松井さんのご主人との出会いと結婚の話から始まった松井しのぶさん(取締役コーポレート統括)・嶋田敬子さん(内部監査責任者)のインタビュー。編集長しまだ、人生初のインタビューでした!
お二方とも、とにかく自分に正直!仕事に対するまっすぐな姿勢と行動力、常に本質を見ようとするお二人のお話は、発見と共感の嵐でした!!
働き方に迷う女性だけでなく、マネジメントに悩む男性など、自由な働き方ってどうしたら実現できるの?そもそも自由に働くことってそんなにメリットあるの?と思う方にもぜひ読んでいただきたい内容盛りだくさんです!
働き方に関して言うと、ステークホルダーの役に立つことを第一義に考えて、そこからの働き方だと思うんです。
例えば、家で集中して考える方が良いアイデアが浮かぶのであればその時間はリモートが良いでしょうし、会社にいる従業員と対面で会った方が連携しやすいのであればオフィスに来ればいいですし、子育てで子供の世話をした方が自分の心が落ち着くなら、子供の時間に合わせて動くのが良いと思うという感じです。
(母親って)一般的には自分の幸せは二の次で、「子どもの幸せ」という、実は正体のよく分からないものを第一に据えるじゃないですか。でも、お母さんに我慢させて、幸せになりたいと子供は思っていないと思うんです。
例えば何かの確認に時間がとられているので、負担に思うのであれば、効率的にやる方法を考えるという事もありますし、自分が直接実施する時間がとれないのであれば、外部の方に任せる方法もあります。またはそれをもう少しわくわくするような形に変えてみるのも一つですよね。
私の考えとしては、職階や役割というのはただの機能軸であって、本来は一人一人がリーダーとして動くべきです。主体性の話ですね。
松井さんのユーザベースに入社の際のエピソードも赤裸々に↓↓
正直、「この人たち本当にワーキングマザーの生活を分かってるのかな」と思いましたね。なので、「分かってますか?私は自分の時間の全てを仕事に使うことはできません。」と言ったんですけど…
当時は通常業務の上に、IPO準備が乗っかる形で仕事をしていて、本当に忙しく、コミュニケーションが疎かになってしまっていました。モチベーションクラウドを入れているんですが、かなり低いスコアだったんです。正直、360度フィードバックの私へのコメントも、辛辣なものがいっぱい並んでいて……。
そこで2017年からは、どんなに忙しくても、チーム定例はリスケしない、1on1は月1回必ずやると決めてやりました。そうしたら、まずモチベーションクラウドの数字がボンと上がりました。フィードバックのコメントも、1年前と同じ人が書いたのかな? というくらい変わりましたね。
(内容としては)ランチやお茶に行って、ただのおしゃべりで終わることもありますが、基本的にはこちらから余程伝えたいことがない限りはメンバーのための時間として、メンバー自身が話したいことを話しています。
コーポレートチームの仕事に関して意見を求めたところ…
現場(ビジネスサイド)は、会社の外の人がお客さんなので、顧客をより知って、プロダクトやサービスを良くしようというインセンティブが働くと思うんですけど、コーポレート職にとってのお客さんは社内なので、あんまり「お客さん」っていうイメージがないと思うんです。ただ、そこを顧客として捉えた場合、もっとできることが見えてきたり、甘えがなくなるんじゃないかなと思っています。
だから、お客さんの名前を覚えないとか、お客さんの業務を知らないとか……
もう、編集長の備忘録みたいな感じになってしまいました。松井しのぶさん・嶋田敬子さん、とても有意義で楽しい時間をありがとうございました!