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CxOヒストリーインタビュー【ハイライト】ヤフー株式会社 CFO 坂上 亮介さん

Widgeがインタビューした記事のハイライトをPickしてお届けするページです。今回ご紹介するのは、国内インターネット企業のパイオニアとして第一線を走り続けるヤフー株式会社(※(現)Zホールディングス)にてCFOを務める坂上 亮介さん。経営陣の若返りを図り、モバイル決済事業や企業内の資本再生などの変革を牽引してきた同氏に、貴重なお話をいただきました。

大阪の生まれで、少年時代は野球やテニスなどスポーツに打ち込んでいた坂上さん。新卒でCSKに入社した後、7年ほどはエンジニアとしてキャリアを積み、その後はコーポレート部門(経営企画)へ自ら手を挙げて職種転換をされたそうです。未経験の職種へ飛び込んだ理由については、

クライアントに真摯に向き合っていると、実際に中の経営企画などに携わりたくなるんですよね。ちょうどその頃、他社から「うちに来ないか」っていう誘いも増えてきたのですが、転職をするのであれば、その前にとことん自社の経営に携わりたいと思って。自ら異動願いを出したんです。

当時は「このままエンジニアとしてやっていけるのだろうか…」という思いもありましたからね。インターネットが当たり前になって、技術革新はどんどん進む。40歳・45歳となっていく中、テクノロジーの変化に果たしてついていくことできるのかって。どちらかというと、経理や経営企画という仕事は普遍だったりするので、結果的にその道に進んで良かったなという思いはあります。

その後、エンジニアとコーポレート領域の両方で培った知見を活かせるヤフーへの転職をご経験されています。当時IT業界では先頭を走っていたヤフーに参加しようと決めた理由については、

本業をしっかりと大切にしているというか、ブレずにやってきていると感じていた点ですかね。
それまでがBtoBのビジネスだったので、コンシューマ向けをメインとしている会社でやってみたいという思いもありました。
いろいろな面で理想に近く、かつ、たまたま仕事内容もほぼ同一だったということもあって、これもご縁だなと思っていました。

『仕事は自由に自分で見つけるべき』というヤフーの企業風土は坂上さんにとって大きなギャップになったそう。能動的に動いて仕事を取ってくるという、前職とは正反対の働き方へのシフトチェンジが必要になったそうです。

前職は、ジョブがアサインされるという感覚の方が強かったんですけど、ヤフーは明確な仕事を与えない文化なので。 逆に、自分で手を挙げたら何でもできるというところがあるので、僕みたいな性格には合っているんですよね。

坂上さんが仕事をする上で大切にされているのは『コミュニケーションの質』であるとのこと。
ご自身が所属するコーポレート職種においては特にその重要性を感じているそうです。

コーポレート部門なので、会社全体を見渡した時に、「ひょっとしたらここが課題になりそうだ」とか、「煙が上がりそうだ」ということに対しては常に敏感になっていないとダメだと思うんです。
万が一トラブルが発生した時も、すぐに補正に動けるように、常に先回りをしておくというスタンスが大切ですよね。

「コミュニケーション」という点においても、たとえば経理に関していえば、数字を集計したらそれでOKということでは絶対にないですよね。 たとえば、それをそのまま生の状態で出して、数字だけが独り歩きしてミスリードに繋がることだってあるわけです。相手がどう受け取るかということを、事前にしっかりとイメージしたうえで、正しく伝えるということが大切だと思っています。

ヤフーは事業を構造変革して利益・価値を上げていくというスタンスを取っているそうで、企業価値の高め方を常に意識しながら、未来を創出していく挑戦を続けているというお話をいただきました。
常に時代の変化を見逃さずに進化していく、坂上さんの貴重なインタビューはこちら(https://media.widge.jp/interview/read/19?page=4)からご覧ください。