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旅立ちの決意

前日にアポを取って行動した気になっていたけど、実際には何も起こっていない。

「このままでビジネスなんて立ち上げられるのか?」ぼくは不安と焦りを抱えていました。

最高な住環境と自分に最適な環境の違い

マレーシアに滞在して、たった4日目にも関らず、ぼくのメンタルはすでに落ち込んでいた。何も行動できない自分に苛立ちを感じながら、どうすればいいか考えていた。

何かを帰るためには、今の環境を変えるしかない。当初は1週間ほど、みつさんの自宅でお世話になろうと思っていた。部屋も広くて、プール付きで住むには最高な住環境だ。

しかし、これからビジネスを起こそうとする自分には最適ではなかった。コンドミニアムにいると人との出会いもあまりないから、コミュニケーションが少ない。

また、成功者が住んでいる家なのでがんばる必要性がない。しかし、今のぼくにはもっとハングリー精神が必要なので、一日1,000円ほどの安宿を探して、この日から泊まることにした。

みつさんのYouTubeチャンネルに出演

前日、みつさんのYouTubeチャンネルで「対談動画を撮影してもらえませんか?」とオファーがあったので、もちろん出演させてもらうことになった。

ちょうど最終日だったので、みつさんの自宅リビングで撮影を行った。


ホステルでの出会い

みつさんにお礼を言って、ぼくはGrabでホステルに向かった。思えば、一人で海外に泊まるのは初めての経験だ。

Grabを降りて、予約サイトの案内を頼りにホステルの受付までたどり着いた。受付は、派手な髪のお兄ちゃんで少し驚いた。


しかし、物腰がやわらかくて階段を上がるとき、スーツケースを持ってくれたのでこの青年は好印象だった。部屋はドミトリータイプで共有タイプ。カプセルホテルのようなイメージと思ってもらえば分かりやすいだろう。

ベッドが1台入るだけの狭いスペースだったが、ここから成り上がるにはちょうど良い部屋だった。荷物を置いて、少しロビーで休憩をしていた。


ロビーではノートパソコンでデスクワークをしたり、くつろいでいる外国人の姿があった。しかし、英語の話せないぼくは誰ともコミュニケーションが取れない。

そんなとき、日本語で話をする声が聞こえた。男性2人が会話をしているところ、思わず「日本人ですか?」と声をかけた。

SさんとDさんは日本人で数日前に出会ったそうだ。2人は旅慣れており、同じ日本人に会えてホッとしたぼくは行動を共にした。


ブキビッタンという地域だが、道路や周囲の環境は少しスラムっぽい雰囲気だった。その夜はホステルの近くにあるDさんが行きつけのタイ料理屋に行った。

店内はすごくキレイで、メニューを覗き込んだ。英語が分からないので何を書いているのかよく分からなかったが、Sさんは海外に在住しており、英語がペラペラだった。

Sさんに聞きながら、食事とビールを注文した。ここの料理はどれも絶品で最高だ!Dさんはグルメで他にも色々な店を知っていた。


ぼくは2人の日本人男性と出会えたことに心から感謝をした。彼らがいなかったら、今の自分はなかったと思う。もしも、彼らに出会えていなかったら、後に起こる事件で不安と寂しさに押し潰れていたかもしれない。

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