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効果のあった教材とは

 自分の使用した教材はユーキャンの行政書士講座だけではない。
 ユーキャンの行政書士講座をはじめて1年半後にある試験を本命と位置づけたものの、その1年半後の試験は潰瘍性大腸炎の発症により断念。急遽一年の延期。
 ユーキャンの行政書士講座があらかた終了したため別の教材に手を出す。とはいえ通信講座ではなく毎年出版されているTACの行政書士シリーズである。

 振り返ってみて一番役に立ったのは何か?と聞かれると、1番はTACの「行政書士判例集」。2番目はどの教材でもなくネットに接続してスマホで行政書士でよく出てくる行政法(行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法)を入院中何周も読んだことが実力に繋がったと思う。後はテキストでもなんでもなく「行政法の仕組み(図解で早わかり)」ってタイトルの書籍。行政書士の試験に出る行政法の範囲はこれでカバー出来てるから、これさえあれば他の行政法のテキストが要らないレベルの名著だと思う。
 行政法はそれぞれ1日1回は読んで1ヶ月入院してたから余裕で20周は読んだ。判例集は手にとるとわかるけど、超分厚い。1周目は全部に目を通して、2周目以降は要点となる部分とアンダーラインのあるところだけ。「行政法の仕組み」も何周か読んだ。
 結局のところ試験は法令からか判例からしか問題は出ない。記述式はオリジナルで出題されるとしても類似した判例は必ずある。どんなことがあって、どんな結果になったのかは大体判例集を読んでいればわかる。たまに判例集に無い判例から出題されるけど。それは判例集作った会社のせいとしか言いようがない。

 記述の勉強は必須。これの教材はTAC。コツが掴めないと全く点数にならない。

 後は模試。実戦感覚を養うのは大事。結構時間に余裕はないので、どれぐらいのペースで解かないといけないかは知っておいた方がいい。不思議なもので、ある一定水準に到達すると不合格になる方が難しいって状態になる。その状態になればゴールと言っていいと思う。はっきり言って「運が良ければ合格出来る」じゃ足りてない。「運が悪いと不合格」くらいでようやく挑んでいいレベル。
 終盤は毎週か隔週で模試やるぐらいがオススメ。だからTACとLECの行政書士の模試にユーキャンの模試まで申し込む。すると7回+昨年度の試験で十分な量になるので自分はそうした。

 結論としては自分にとってはユーキャンは相性が良くなかった。
 ユーキャンの行政書士講座のコンセプトは最低限の労力でギリギリ合格を目指すものって感じた。自分みたいに時間がある人はもっと別の教材の方が合ってる。

 ユーキャンは社会人やりながら目指す人向けって思う。
 司法書士のテキストはフォーサイトを利用している。司法書士のテキストと行政書士のテキストの特色が似ているかもしれないので、一応まとめておく。

ユーキャン
メリット
○圧倒的な知名度
○とっつきやすいテキスト
デメリット
○テキストの内容に物足りなさを感じる
○そこまで安くない

TAC(通信講座じゃない)
メリット
○圧倒的な安さ
○自分のペースで出来る
デメリット
○講師に相談出来ない
○自己管理が出来ない人は怠けがち

フォーサイト
メリット
○ユーキャンより安い
○テキストが手厚い
○合格率が高め
デメリット
○ペースや雰囲気がスパルタ気味
○自分のペースでやりたい人にはちょっと暑苦しい

 行政書士の通信講座は意外と多くの会社がやっているので吟味するのを勧めます。それにユーキャン安くないしね。合格率ならアガルートで、合格後の実務を重視するなら伊藤塾みたい。ただ、どっちも高い。

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