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ウイスキー&ワインの真贋鑑定について
以前から噂されているように、日本のウイスキー「山崎」は中国で非常に人気があります。さらに、1樽(木樽)の「山崎」が日本から輸出される際の出荷価格は100万円ですが、中国で輸入される際には400万円に跳ね上がるという話もあります。このような「暴利」が得られる取引に対して、日本人は何を行っているのか?
ネット上で、明確に偽物が流通していると情報が出回り始めたのは2021年頃からです。
実は、こうした情報が出る5年以上前から偽物が作られていた可能性があります。
厳密には、2016年頃からごくわずかに偽物が作られていた可能性があります。ただし、これらはオークションなどで流通していたわけではなく、主にキャバレーやスナックといったナイトマーケット、または中国で販売されていたと推測されます。
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本格的に偽物が製造され始めたのは、2018年の秋頃。その理由は、この時期に山崎12年の価格が約1万5千円まで上昇し、偽物を製造することで大きな利益を得られる状況になったためです。また同時に空ビンの流通や相場も上昇していきます。
1本であればディスプレイ用かもしれませんが、12本単位で売買されていることからも偽物用として使われていると考えるのが自然です。
さらに、それまで1本100円程度だった山崎12年の空き瓶が1本1,000円近くまで価格が高騰しています。
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これは、過去の山崎12年と18年の価格上昇率を示す図です。
初期の偽物は品質が低く、キャップシールの切れ込みなどが不自然だったため、比較的簡単に見抜くことができました。
しかし現在では、これらの判別方法がフィードバックされ、さらに真贋鑑定が難しい高品質な偽物が大量に出回っていると推測されます。
偽物には大きく2種類が存在する
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ウイスキー投資情報R
2008年より趣味で『ウイスキー収集』を続けるうちに、ボトルの価値が100倍以上になるものが出てきて驚きました。そこで独自の手法で、ウイス…
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