スカーフェイス
十年ぶりくらいに見直しました。
アル・パチーノ主演のスカーフェイス。
目の離せない展開。
映画を観ているとすぐ飽きて観るのを辞めてしまう自分でも最後まで観られました。
名作とされるだけあると感じました。
記憶していたのは「俺の友達に挨拶しな!」のシーンだけでしたが、大人になってから改めて見てみると、共産主義と資本主義、政治犯から麻薬王への変化、魅惑的だが薬物中毒の女性、アルコールや薬物に溺れてしまう弱さなど、当時は分からなかったことも理解出来ました。
こんなにも色んな要素が描かれている映画だったんだ、と気づきました。
演技のことは詳しくないのですが、好きな俳優といえばアル・パチーノです。
スカーフェイスでの演技もとても好みでした。
最初は成り上がっていくものの、後半は荒くれ者の生き方をしたが故に迎えてしまう救いのないストーリー。
トニー・モンタナの守りたいものは全て壊れていき、自分でも壊していってしまいます。
パートナーも家族も友達も。
そして自分の命も。
バッドエンドになることは覚えているので途中からは観るのを辞めたくなりましたが、最後まで観ました。
そして最後まで観て思ったのは、これは間違いなく名作だということでした。
いい映画。
続けてアル・パチーノ主演の『セント・オブ・ウーマン』を観ていますが、これまた悲しさに久しぶりに泣きました。
アル・パチーノ、本当にいい演技。
強く見せているけど弱い男を演じるのが本当に上手だと感じました。
スカーフェイスでアル・パチーノ演じるトニー・モンタナ、セント・オブ・ウーマンのフランク・スレード、リービング・ラスベガスでニコラス・ケイジ演じるベン・サンダーソン、お酒に溺れる彼らを観てると、つい自分もお酒を入れてしまいます。
何かしらで一旗揚げた後にアルコールに溺れておっ死んで、その後に「寂しい人だったね」と言われる。
破滅的な生き方に靡いてしまう時がたまにあります。
憧れるような行き方ではないし、避けるべき道であると思うのですが、そんな終わり方にも妙に味があるように感じてしまいます。
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