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名刺作成の基礎知識〜名刺の役割と作成まで流れを解説〜
私たちwhooはWeb上で誰でも簡単にオシャレな名刺が作成できるサービスを展開しています。
ところで、名刺作成って簡単そうに見えませんか・・・?
もちろんクオリティにこだわらなければ自宅のプリンターでも作れます。ですが、しっかりとしたものを作ろうと思うとある程度の知識やスキルが必要です。
そのためwhooでは、
①豊富なデザインテンプレートを用意
②数ある印刷の選択肢をパッケージ化
することで、誰でも簡単に注文ができるように設計しています。
一方で、名刺を作る工程には「デザイン」や「印刷」の基本要素が詰まっています。私たちは定期的に、このあたりの内容について講義をさせていただいているのですが、約1時間程の授業でも「知れてよかった」「ためになった」などの声をいただいています。
そこで、名刺作成の基礎知識や制作工程を一般の方々にもご紹介することで、デザインや印刷について少し理解が深まったり、今後の名刺作成(もしくはその他の印刷物など)に役に立つこともあるかもしれない、と思い立ち、このような記事を書くに至りました。
また、たくさんの人に会いづらい時期ですが、改めて名刺の役割についても私たちの考えをお伝えします。これから名刺を作ろうと思っている方、ぜひ参考にしてみてください!
なんで名刺は必要なの?
昨今、ビジネスの場でもイベントでも、オンラインへの移行が進んでいます。Web会議の壁紙を名刺にしたり、オンライン名刺交換なども登場するなど、画面越しでの商談・交流も一般的になってきました。
私たちは、名刺は「コミュニケーションツール」であると考えています。企業に所属している人であれば「企業名」+「肩書き」でなんとなくその人の背景が想像できそうですが、そうでない方はどうでしょうか?
個人事業主やフリーランス、副業やパラレルキャリアなど、自分の名前で活動される人にとっては、初対面で自分のことを表現したり、興味を持ってもらうことは大切です。
初めましての挨拶の際に名刺がきっかけで会話が始まる、というシチュエーションは多くの方が一度は経験されているのではないでしょうか。名刺のデザイン、紙、サイズ、加工、文字内容etc...名刺は様々なやり方でその人らしさを表現することが可能です。
そんな身近なツールをちょっと工夫して使うことで、その出会いが特別なものになるかもしれません。人と人とが出会う機会が貴重な時間になった今だからこそ、手触り感のある「モノ」ならではの良さを再発見できるかも。
名刺を構成する5つの要素
ここからは物理的なお話です。
名刺は「データ」「用紙」「印刷機」「インキ」「版」5つの要素でできています。
「データ」はAdobeのソフトで制作されることが多く、また印刷用のフォーマットに沿ったデータが必要なため、主にデザイナーさんが制作します。その他のものは名刺を印刷する印刷会社が準備します。
ここでは「用紙」「印刷機」「インキ」には非常に多くの種類があるという点がポイントです。デザインが重要なのは言うまでもないですが、この3つの要素によっても、名刺の雰囲気がガラッと変わります。
最近はオンラインで名刺を注文できるサイトが多数あります。ほとんどのサイトでは紙サンプルや印刷サンプルを用意しているので、事前に紙質や印刷の質を確認することが可能です。各社で用意している紙は数ある種類の中のほんの一部なので、もしもっと特別な紙で作りたい!などがあれば個別に相談をし、紙を取り寄せてもらうこともできますよ。(但し、めちゃくちゃ高額になります)
「版」は一般的な印刷物で使われる「オフセット印刷」ではもれなく必要になりますのでこのような費用もプラスされる、という点だけ覚えておくとよいかと思います。ちなみにwhooでは「デジタルオフセット」という印刷機で印刷しているため、版は使用していません。
名刺はどこで作れるの?
名刺は印刷会社に注文して作ることができます。
何を当たり前のことを…!と思うかもしれませんが、名刺を自分で作ったことのない方は、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
印刷というものは非常に幅広く、名刺・チラシ・ポスターのような紙への印刷はもちろん、例えばTシャツやマグカップなどモノへの印刷も多く扱っています。その他にも、うちわ・のぼり・シール・冊子・封筒・紙袋・パッケージetc…最近ではお菓子やラテアートなどにもプリントできるサービスが登場しています。
このように、印刷物は日常のあらゆるところに溢れており、対象の印刷物に応じた印刷機も本当に多種多様です。
名刺に入れたい情報
名刺の話に戻ります。名刺には基本的な情報+あなた自信を表す情報を入れましょう。
基本情報としては名前や職業、連絡先、WebサイトのURLなど、プラスアルファの情報としては写真やキャッチコピー、SNSアカウント、QRコードを入れる方が多いです。
whooのご注文では写真入りの名刺の人気が高く、顔写真を始め、ご自身の作品・お店の商品などの写真を使用されています。また最近ではLINEやInstagramのQRコードも多く使われています。
名刺はスペースに限りがあるので、全部入れることは考えず、本当に必要なものだけ整理してデザインするのがおすすめです。
名刺ができるまでの流れ
名刺ができるまでにはたくさんの工程があります。
自動化された部分もありますが、まだアナログな部分も多く、あらゆる工程で人が関わっています。
今回はデザインデータが出来上がった前提でご紹介します。
デザインから先の工程は印刷会社で行われます。
まずは作成されたデータが印刷上問題ないかチェックします。これは非常に大事な作業です。印刷用データはとても制約が大きく、少しでもデータに不備があると正しく印刷されません。そのため各印刷会社はこの道のプロ、データチェック部隊が存在し、各社のWebサイトにはデータチェックについてのガイドや制作しやすいテンプレートが多数用意されています。
「出力」は先ほどご紹介した「版」を作る工程です。
次に「印刷」です。印刷会社での印刷は、例えば自宅のプリンターで年賀状を印刷するように、名刺サイズの紙に一枚一枚印刷するものではありません。巨大な印刷機に大きな紙をセットして、一つの面に多くのデータを付け合わせて(面付けと呼ばれます)、印刷後に規程のサイズにカット(断裁)します。これが「加工です」
他にも名刺の角を丸くしたり、その前に紙の表面をコーティングしたり、箔やニスなどをのせるなど、加工にも本当に様々な種類があります。
個人的には名刺よりもショップカードの方が加工のバリエーションが広いように感じます。加工はひと目見て違いを出せるものなのですが、名刺にはデザインや紙のこだわりなど、さりげない工夫の方が好まれるのかもしれません。
加工が終われば完成です。
まとめ
このように、名刺作成には結構な工程が存在します。デザイン・インキ・紙・加工の組み合わせは無限大。個人で名刺をつくる際には、自分らしいイメージで、自由に楽しんでみるのがいいのではないでしょうか。
今回はそれぞれの項目についてさらっとお伝えしましたが、各項目を深掘りした内容はまた別途まとめたいと思います。
おまけ
whooのサイトもぜひ覗いてみてください〜。