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5. 『諸悪の根源』とは


月面にて、引き続き宇宙人と雑談、、、


宇宙飛行士 : 結局、宇宙は何なのかが分からない現状は置いといて、『諸悪の根源』って何なんだろうね?


宇宙人 : それはサピエンスにとっての諸悪の根源ってこと?


宇宙飛行士 : あ、うん。とりあえずは自称サピエンス(人間)の諸悪の根源で。


宇宙人 : んー……。宇宙から地上に生息しているサピエンスを観察してるとだな、とりあえず、色々大変そうだな。(笑)で、宇宙人から言わせてもらうと、サピエンスが生命活動に従事する上での『諸悪の根源』は、「この宇宙は動いているのに、サピエンスの認知には固定することや、止めたがる傾向がある事」で、その乖離というか矛盾が見てて大変そうだな。


宇宙飛行士 : ………。ピンとこない。

宇宙人 : そりゃそうだわな(笑)認知機能で認知そのものを認知するのは難しいよな。

宇宙飛行士 :  時間とか変化という概念があるし、動いてるっていうのは分かるんだけど、固定するとか、認知が止まる傾向ってどういう事?

宇宙人 : サピエンス自身は別に『動物』って表現するくらいだから、生身の実態は常に動いてるのよ。でも、サピエンスの認知の性質の線にして捉える傾向とか、物語に沿って理解する傾向とかは、半ば無理やり動的なものを細かく砕いて、それからうまく繋げて線で把握する事で「分かる」という状態に持っていく方法だと思うんだ。

でも一度、作った線形の理解モデルがずっとそのままというわけではないんだ。だってこの世は動き続け、変化し続けているから、線形の理解モデルや物語の内容は、変化に対応させるために更新し続けないと、サピエンス自身がこうだ!と思い込んでいる理解のモデルと実態はどんどん乖離していくんだ。

宇宙飛行士 : サピエンスの物語や理論という認識の方法は死ぬまで更新し続けないといけないのか。んー。めんどくさい……。

宇宙人 : おっ!その『めんどくさい』という感覚も固定する事、止まる事を促す性質の1つだと思うよ。

宇宙飛行士 : うううっ!猛烈に頑張れって事?


宇宙人 : いや、『めんどくさい』とか『楽したい』という欲望が生じる事自体が認知バイアスなんじゃないかと思うんだ。

宇宙飛行士 : え、これってバイアスなの?

宇宙人 : うん。『体力温存バイアス』と呼んでもいいんじゃないかな。なるべく動かずに体力を温存したり、要領良く物事をこなそうと思うのは、行使できる体力をなるべく温存しようとする働きがあるんだと思う。

宇宙飛行士 : あー。それは何となく分かるかも。確かに動いたり何かする時って、強烈にやりたくないって衝動が来る時あるわ(笑)


宇宙人 : さっきのをまとめると、サピエンスは物事を一時停止させて切り取って、線に沿ったり物語形式で理解するのと、体力を温存しようとする2つの傾向があるんだ。その2つの『止まる、固定する』という傾向と、この世の『動く、変化している』傾向が相性が無茶苦茶悪いんだ。だから、すっごく大変そう。


宇宙飛行士 : 確かになぁ〜。要は体力っていうのもあながち嘘ではないんだ。


To be continued …



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