喧嘩

家族連れで賑わう犬山城下町。

遊びではなく仕事で終日いたのだけれど

行き交う家族に笑顔がこぼれる。

実家が隣の市のためここで仕事の時は必ず立ち寄る。

80を過ぎた両親のいざこざは益々ひどくなるばかり。

私はこの家から出たいという理由だけで、結婚を安易に決めてしまったのだと改めて気づいた。

今となっては終わってしまった結婚生活。

近所迷惑な父の怒鳴り声は今で言うDV.モラハラ。

それに何十年も耐えてきたであろう母。

一人娘のため今後の介護等は私しかいない。
　

母が家を出ていきたいと漏らした一言に

返す言葉が見つからなかった。