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小児在宅HFNC

・小児在宅HFNC機について


prismaVENT-50C


在宅HFTで代表的なのがこの機種。
以前までは在宅マスク換気用呼吸器でハイフローカニューレを使用し、CPAPモードでHFTを行っていた施設も多いのではないでしょうか。

このprismaVENT-50Cが出始めたことにより、
在宅呼吸療法の選択肢が増えたんじゃないのかな?と思っています。
もちろん、通常のマスク換気も行えます。

さらに、プログラムを3つ作ることが出来るので
昼間はHFT、夜間はCPAPといったパターンも行えます。(操作が簡単なのでご家族の受け入れも良さそう。)

・アラームについて

HFTモードではアラームは2種類です。
・流量が得られません(黄色アラーム)

流量が5ℓ未満または設定流量が得られない時に発生する。カニューレ先端の先あたりや閉塞、キンクが原因。現在の流量、原因の改善を確認後にアラームは消失します。

・換気停止(赤アラーム)
上記アラームが5分以上で換気が停止します。消音ボタンを押してから、換気開始ボタンを押せば換気は再開されます。上記と同じ対応をお願いします。

HFTモードではこれ以外のアラームが発生しません。そのため、SpO2などのモニタリングをしっかり行う必要があると思います。

・カニューレの選択

カニューレに関しては様々なものを準備してくれます。赤ちゃんの受け入れの良いものやご家族の負担にならないもの(扱いやすいもの)を選択していただけたらいいなと思います。
ここではprismaVENT-50Cで使えるカニューレをいくつか紹介いたします。

GGM(チェスト社)
マスク算定されているカニューレ。チェスト社の製品になるので基本的にはこちらを使用することになる思います。
サイズは2種類のため、小さい子にしか使用出来ません。
頬パッドのシールで発赤でた子がいるので肌の弱い子には注意が必要かもしれません。※粘着はあまり強くありません。

GGM(チェスト社)

カニューレ(FOXXMED)
見た目が鬼滅の刃で有名なあのキャラクターに似てる!との事で少しウケはいいです。
取り回しも左右どちらからでも可能になっています。頬シールではなく、ボンネットでの使用になります。
カニューレ先端が少し柔らかく、首振りの強い子などにはすぐに外れてしまい不向きな印象です。

カニューレ(FOXXMED)

Nuwflow(イワキ)
酸素カニューレにより近いタイプのカニューレ。頬シールが大きく、フィッティングが難しい。
専用のコネクタも必要で部品が増える。

Nuwflow(イワキ)

・加算等について

指導料2800点/管理料6480点
在宅用人工呼吸器として初めて、HFTモードを搭載されています。
そのため、在宅人工呼吸器(NPPV)での加算が可能になります。(医師の判断)

少し前まではチェスト社のみがこの機器を取り扱っていましたが、PHILIPS社もA40の代わりに取り扱い始めました!

ここが大きいポイントで、
PHILIPSはAirvo2などF&Pの製品を取り扱いしているため、RT330(ハイフロー用回路)やOptiflow junior2(ハイフロー用カニューレ)といった
NICUの看護師さんも使い慣れているデバイスを出してくれる?可能性があります!(PHILIPSの営業さんに期待)

チェスト社からこの機器をレンタルしていると
RT330やOptiflow junior2に関しては持ち出しになってしまいますので、お困りの施設も多かったのではないでしょうか?

最後に
prismaVENT-50Cのいい所は操作性です。
分かりやすく感覚的に操作しやすい点がオススメです。
赤ちゃんにより良い呼吸器を使用することは必須ですが、ご家族の負担にならない扱いやすい機械というのも大事だと思ってます。

今回は在宅HFNC用人工呼吸器についてお話させていただきました。
ご意見ご感想お待ちしております!

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