平成XX年研修64日目(晴)

◯◯少年院における「俺のガーデン(※)」について。まず、◯◯少年院は寮と実科をわけていないことにある。これには同じ担任が1日ずっと同じ少年をみることができることなどメリットもあり、逆に他の職員は他の寮の子とあまりかかわることができないなどデメリットもある。中間期が二つに分けられており、そのうちの一つが◯◯、もう一つの寮が作業と決められている。
その農作業の方法がみんなで同時に同じ場所の草抜き、といったものではなく、名前のとおり一人に一区画畑を与えるというものである。◯日に尋ねた時点で収容が100パーセントの◯人、そのうち中等が◯人、新入時をのぞいて半分にした◯人強一人一人に自分で管理する畑(ガーデン)を与え、何を育てるかからその少年個人の好みで決めることになっていた。水や肥料を与えるのも草抜きをするのも基本的に自分の場所だけとなっており、頑張ればその畑のスイカや人参、きゅうりなどが立派にでき、さぼると枯れるということになっている。少年の中には、そういう作業ができなくなることが嫌で(枯れてしまうので。)院内で問題行動を起こさないように気を付けている子や実際1週間世話をできない状態になった後に畑を見て反省をしたという子など処遇に効果があるようであった。何よりも作業中に目をキラキラさせている少年や嬉しそうに教官に話しかけてくる少年がみんなと言ってよいくらいで非常によい雰囲気だった。
今日、被害者の視点から考える授業がありました。亡くなった被害者に残された人々は少年院で少年がみんなと楽しそうにしている姿を見たら嫌かもしれない。しかし、一生懸命育てたものが枯れると悲しいなど少年で学ぶことはあるので変わっていく姿を見てもらいたいと思いました。

※「俺のガーデン」は別の名前ですが、私がこのnote用に変えているものです。

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