045. 近くにいるのに。

昨日も今日も彼は私のことを見ないようにしていた。
私はそれを眺めていた。 

あの乱暴なメールはなんだったのか。
そして、そのことについて気まずく思っているのか。
それならばそちらから何かアクションがあってもいいのではないか。 

だから私は傍観することにした。 

こんなのバカみたい。 

何もなかったように話すこともできるのに、わざわざ私のSNSだけにいいねしなかったり、顔を会わせれば知らんぷりを決め込んだり。 

ほんとこんなのバカみたい。

私はあなたが近くにいるのにいつもみたいに話せないのがさみしいよ。

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