30代後半無職独身男性の日常

無職になってかれこれ5年ほど経つが、無職で過ごす1日と勤め人として過ごす1日とでは、当然ながら違う。

今回、30代後半無職独身男性かつ子供部屋おじさんの生活模様を簡潔であるが言語化したい。

また、平日と休日の過ごし方が世の大半の人が異なるように、無職という立場ながらも例外ではない。なのである程度習慣化されている平日の様子を記したい。

さて他者が持つ「無職」のイメージとしては、昼夜逆転の生活スタイルを思い浮かべると思うが、おそらく自分の生活スタイルはそれとは真逆で、思っている以上に規則正しい。

朝の7時頃に目が覚め、8時に朝食、夜は夕方18時頃にご飯を食べ、23時には就寝するようにしている。遅くとも夜中の0時台には就寝している。

これはあくまでも自分の生活スタイルの話なので、同じ無職という括りの中で当然ながら昼頃に起きて、朝方に寝るという人もいるだろう。

なぜ昼夜逆転ではなく規則正しい生活なのか。それは、家族と一緒に食事していることと、9時に日本市場(株式相場)が開くというのが大きな要因だろう。

また術後からずっと続いている疼痛の影響もある。つまり痛みが強くならない為に日頃の不摂生を避け、出来る限り健康的な生活を送るように心がけている。痛みが強くなると日中の活動が難しくなり、ほとんど寝たきりになってしまうからだ。さらに体質的に自律神経が乱れやすいので、その予防的観点からも健康を意識した生活を取り入れるようにしている。

日中は相場が開いていることもあり基本的には自室で過ごしている。生活費がかかっているので大切な時間だ。とは言え凄腕の専業投資家のようにモニターがたくさんあって取引しているというわけではない。

自分の場合、ワイドタイプのデスクトップパソコン1台、スマホ1台、タブレット1台という環境で取引している。投資成績という点においてこの環境が良いか悪いかは正直判断はつかないが、モニターで株価の値動きはチェックしているものの、自分の投資スタイルがスイングトレード(数日から数週間で売買を終わらせる短期売買)に近い形なので、現状ではモニターが多数あっても宝の持ち腐れになりそうな感じがする。

また、相場の状況次第では取り引きせずに終わることもある。さらに自分の体調不良を理由にそうなることもある。ゆえに胸を張って「個人投資家です」とは言えないし、せいぜい無職に毛が生えているくらいだと思う。

15時には場が引けるので、その後は少し昼寝の時間をとる。そして1日の相場を振り返りながら、企業から発表された適時開示情報を確認する。時期によってはあっという間に夕食の時間を迎える。

夕食後は、少し休憩したのち、身体のリハビリも兼ねて夜のウォーキングに出かける。以前に脊髄の病気を患ったと話したが、自分は事故によって脊髄を損傷したわけではなく、あくまでも身体の内部から病気が進行したことで脊髄が部分的に傷つくものだったので、リハビリ次第で歩くことが可能になる。

とは言え、繊細さが求められる手術だっただけに、術後は思うように身体が動かず辛い思いをしたし、現在も痛みや感覚異常はつきまとう。また手術範囲が比較的広範囲だったこともあり、残念ながら以前のような身体とは程遠い状態である。

病人あるあるかもしれないが、病気になったことを悔やんで、失った時間を嘆いていたこともあった。もちろん今もそういう気持ちになることもあるが、自分の出来ることを見つけた結果、今日に至る。

さてウォーキングから帰るとお風呂に入り、そして自室に戻り、米国関連の経済指標を確認しつつ、就寝するまでサブスクでアニメを見たり、YouTubeで音楽を聴いたりする。

本当は、空いている時間に会計の勉強や企業分析をした方がいいのだろう。また今後のことを考えて、何か就労に結びつくような資格の勉強もした方がいいのだろう。ただそう思ってはいるものの、まだまだ体力的なものが圧倒的に不足しているので、自分の持っている現在のリソースを振り分けると、やはり1日の最後は娯楽に充ててしまう。

客観的に自分の日常を見ると、家中心の生活スタイルなので、当然ながらつまらなく感じる人もいると思う。平日とは言え友人に会うこともなければ、飲みに出歩くこともない。そもそも地方在住ということもあり、飲みに行ける場所は限られるし、おそらくコロナ禍でやむを得ず店を閉めたところもあるだろう。もう10年以上前から、駅前は典型的なシャッター街なのだから。

将来的な話ではあるが、今よりも投資で資産を増やすことができ、身体の調子も安定してなおかつ活動が制限されなくなったら、また都市部で一人暮らしはしたいと考えている。その方が選択肢が広がると思う。

そんな感じで日々を過ごしている。