やっぱり中国では四角い包丁を使ってるの?
先日、日本へ一時帰国した際に夫のお母さんから聞かれました。
「やっぱり中国では四角い包丁を使っているの?」と。
「いえ、使ってません。IKEAで買った普通の包丁を使っていますよ。」と私は答えました。
上海に戻ってきて料理をしようと包丁と取り出した時、この会話を思い出して、クスッと思い出し笑いをしました。
しかしよくよく考えてみると、中国に対してのイメージってこうだよな、私もそう思っていたなとも思いました。
四角い包丁を使って、バンバンと骨付き肉を切っているイメージ。
確かに市場に行くとそのような光景を見ることができます。
私も上海に来たばかりの頃、やっぱり中国は中華鍋でしょと思い込んで、IKEAで中華鍋を買いました。
しかし予想以上に使うのが大変で、もう一度IKEAに行ってテフロン加工付きのフライパンを探して買った時、なんだ中国にも普通のフライパンがあるんだと新たな発見をした気持ちになりました。
それから約10ヶ月経って中国生活に慣れるにつれて、自分の中にある中国のイメージも変化してきたのだと思いました。
四角い包丁と中華鍋ではなく、
普通の包丁とテフロン加工のフライパンで料理をする。
食材を市場で買う以外にも、ちゃんと綺麗なスーパーもあるので衛生面も安心して買うことができる。
毎日中華を食べているわけではなく、日本の調味料を使って日本食を作って食べている。
外食のお店も中国料理ばかりではなく、ハンバーガーショップやイタリアン、日本食料理屋さんもある。
水道水は飲めないけれど、5リットルのペットボトルを定期的に運んでもらって生活するのも慣れれば大変じゃない。
中国人はみんな声が大きいのではなく、
都会の上海ではそんなに声は大きくない。
自分が来る前に思っていた、食や水の心配もいつの間にか適応していて、中国人の声量も一括りにしないことを学びました。
住んでみると中国のイメージは変わっていき、日本に帰国して家族から質問された時に、自分の中の変化に気付きました。
日本に帰国してエスカレーターを右側に乗って、周りが左に並んでるのを見て左側に乗り直し、
上海に戻ってしてからは左側に乗って、中国では右側だと思い直してゆっくり自然に右側に直す。
そんなどっちつかずの状態の私ですが、自分の小さな変化にも気付いて、成長している自分を楽しみたいと思います。