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中国地方旅【温州】③新しい友達ができて、阿姨について学んだ日

温州旅行1日目。
温州を案内してくれるLinくんが、地元のお友達を紹介してくれた。

彼女の名前はJinちゃん。アメリカに留学していた経験があって、英語が話せる。

私の拙い中国語と英語を使って、いろいろな会話をした。
お互いの好きなもの、旅行の話、大学時代のこと、仕事のこと、日本と中国の出産の違い、結婚式の違いなどを話した。

久しぶりに女子とたわいもないお話ができて、とても楽しかった!ありがとう、Jinちゃん。



そこで中国の"阿姨"文化について学んだので、ここに残しておこうと思う。

阿姨とは一般的にはお手伝いさんのこと。
ピン音はayiで、アーイーと読む。
だいたい40〜50代のおばさんのことを指す。
(実際親しみを込めておばさんを呼ぶ愛称でもある。)

中国では出産したら、基本的に産後3日程度で病院を退院して、自宅に帰る。
それから、両親や義両親が手伝うか、阿姨さんを雇うらしい。

そして産後のママは、1ヶ月間ほとんどベッドの上で生活する。
赤ちゃんのお世話もあるが、それ以外の身の回りのことは阿姨さんがやってくれる。
家の掃除をしたり、料理を作ってくれて、子どものお世話をしてくれる。

基本的には泊まり込みのこと多いので、家には阿姨さんの部屋まであったりする。
実際にLinくんの家にも阿姨さんのお部屋があった。

一月にだいたい10-20万円くらいが相場だと教えてもらった。

実際に、産後は元の身体に戻るまでに2ヶ月くらいはかかると学んだ。その間は基本的に安静にしているのが一番いいのだと。


住み込みで働いてくれるので、実際に産後のママにとってはありがたいと思う。



では日本ではどうなの?と質問されて、私が働いていた東京の状況を伝えた。

東京の病院では平均5-7日程度で退院して、それから自宅に帰る。そのまま産後ケアサービスに行く人もいる。

東京で産む人は頼れる両親や家族と離れて暮らしていることが多いから、里帰りをして出産するか、親に自宅まで来てもらっていることが多い。

あまり住み込みのお手伝いさんを雇うことは少ないと答えた。その代わりが産後ケアサービスなのだと思う。
ただこのサービスはお金がかかる。
行政がやっているもの、民間でやっているもの、日帰りや宿泊型など様々な種類があり、料金もかなり違う。



なぜ、家にお手伝いさんを雇わないのか?
と聞かれたが、はたしてなぜだろうか。
自分なりに色々な理由を考えてみた。

そもそもそういう文化がないから?

お手伝いさんを雇うなんて、お金持ちしかできない?

あまり他人を家に入れたくないから?
そもそも東京の家は狭いことが多いので、そこまでのスペースがないような気もするし。

他人に迷惑をかけずに、基本的には子育ては家族で育てようと思っているから?

自分のことは自分でやらなきゃいけないと思っているから?

外面は良くしたい国民性?

など色々考えて、
たぶん、あまり人を家にいれたくないからかなあ、なんて答えてしまった。
ほぼ自分が思っている理由。


どんな理由があるかは分からないけど、そういう家政婦文化がないことは確かだ。




日本の合計特殊出生率は1.2となり、東京は0.99になったとニュースでやっていた。

また中国でも一人っ子政策を緩和しても、出生率はどんどん低下している。



しかし、女性たちは出産をしたくないわけではないはず。
ちゃんと社会体制が整っていること、お金があること、未来に希望を見出せることができたら、もっと子どもを持ちたい人は増えていくだろう。

安心して子どもを生みたいと思える社会とはどんな社会なのか。


中国と日本で、産後のサポートについての違いを学んだことで、より一層日本のサポートについて、これからの私自身の働き方の方向性について考えた一日だった。

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