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川上未映子さん「すべて真夜中の恋人たち」冒頭の感想

積読になっていた川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を昨夜から読み始めました。川上未映子さんの作品は好きだけど、恋愛がテーマだということで、既婚40代男性が読む本として、ふさわしくない気がして、半年ぐらい積読になってました。

校閲という仕事をしている三十代女性が主人公です。冒頭の30ページぐらいのところで、会社員からフリーランスにシフトしていく心境がリアルに描写されていて、恋愛小説というジャンルを超えた何かを感じました。自分も自営しはじめた時、独立しようか悩んでいたサラリーマンの時、こんなことをよく考えていたなぁと。

その後、「信用」と「信頼」の違いについて、会話がなされる。IT化、DX化、それによって、仕事の進め方はどんどん変わっていくし、完璧なものはデジタルに敵わないものだとしても、こういう人からの「信頼」を得られるかどうかが、仕事をする上で極めて重要なのだろうと、普段から考えていたことをまるで代弁してくださっているかのようで、心に刻まれました。日曜の夜に読み始めて良かったです。また、文芸作品からビジネス的な気づきをいただいた気がします。まだ読み始めたばかりですが、続きもゆっくり読み進めていきたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。






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